10年前、「ようかい体操第一」で一躍脚光を浴びた5人組ダンス＆ボーカルユニット「Dream5」（2016年に解散）元メンバーの高野洸さん。Zeppツアーを開催するなどアーティストとして活動中のほか、現在3本の連続ドラマに出演しているなど俳優としても活躍の場を広げている。高野さんに現在出演中のドラマの話や、元Dream5メンバーとの交流について聞いた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！ 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
◇新選組ドラマでは近藤勇役！ “火10”では座長・生見愛瑠に驚き
Dream5の活動終了後に俳優に転向し、ミュージカル「刀剣乱舞」、舞台「ヒプノシスマイク」などに出演、舞台「キングダム」では主演も務めた高野さん。現在は、テレビ朝日の「君とゆきて咲く～新選組青春録～」（水曜深夜0時15分）、TBSの「くるり～誰が私と恋をした？～」（火曜午後10時）にレギュラー出演。MBSの「過保護な若旦那様の甘やかし婚」（木曜深夜0時59分）では主演を務める。
「ここまでドラマがかぶったのは初めてです。これまでは舞台を中心に活動させていただいていて、映像作品はやっても年に3本とかだったので……。映像作品にコンスタントに出演することは目標だったので、4、5月とかは撮影でめちゃくちゃ忙しかったですが、逆にありがたいといいますか、とても幸せですね」
手塚治虫の隠れた名作を原作に、新選組隊士の青春を描く「君とゆきて咲く～新選組青春録～」では、新選組局長・近藤勇を演じている。
「過去さまざまな方々が演じられてきた有名人物を、僕も演じられると知った時はとてもうれしかったです。親戚からもLINEで『口の中にゲンコツを入れる？』と連絡がきたり（笑い）反響は大きかったです。手塚先生の原作を参考に、“優しくて、仲間思いの男”ということを意識して演じています」
同作は4月から2クール連続で放送。物語は現在中盤に差し掛かっており、今後は「池田屋事件」などの有名な出来事も描かれていく。
「舞台とは勝手が違うので、アクションシーンには苦戦しましたが、池田屋のシーンも頑張ったので、ぜひ見てほしいです。新選組を取り巻くさまざまな状況が変化していき、自分の進むべき道は何なのか、と思い悩む隊士もいる中で、近藤はみんなの“誠”を信じて生きていきます」
「くるり～誰が私と恋をした？～」では、リングショップのスタッフで、主人公・まこと（生見愛瑠さん）の同僚を演じている。撮影現場では、主演の生見さんの姿勢に驚いた。
「主演でたくさんのセリフもありますし、ドラマ以外にもたくさんのお仕事をやっているのに、まったく疲れを見せないんです。純粋にスゴイ！と思います。独特のワードセンスで突拍子もないことを言って、スタッフさんを爆笑させたり、いつも現場を和ませてくれます」
一方、自身の主演ドラマ「過保護な若旦那様の甘やかし婚」の現場では、普段の人見知りを封印し、相手役の井頭愛海さんらと積極的にコミュニケーションを取るなど、座長として引っ張った。そんな今作については「ただただ幸せなストーリーになっています（笑い）！ 深夜に気楽に見ていただけるような作品になっているので、日常の癒やしにぜひ！」とアピールした。
◇ほかの4人とはライブで遭遇？
2009年、Dream5の“黒一点”として芸能活動を始めた高野さん。2014年発表の「ようかい体操第一」で、同年のNHK紅白歌合戦に出演したほか、第56回日本レコード大賞の「特別賞」も受賞した。2016年に解散したDream5は、高野さんにとってどのような存在なのだろう。
「“自分の核”だと思います。小学6年生でDream5としてデビューして、たくさんの大舞台にも立たせていただいて、今振り返るとめちゃくちゃ運が良かったなって。でも、当時は流れに乗っているだけというか、そのありがたみを分かっていなかったので、それを反省しつつ、今の活動に良い影響を与えてくれているな、と思います。本当にかけがえのない時間でした」
“Dream5の高野洸”があったからこそ、今の自分がある。
「当時から仕事でお世話になっている方は何人もいて。あの時の縁でまた呼んでくれた、というのはよくあります。ファンの方もDream5の頃から応援してくれている方もいて、何だか見守ってもらえている感覚で、ライブとかでそういう方を見つけると、うれしいです！」
ほかのメンバー4人とは、今も顔を会わせることはあるという。
「なかなか交流はできていないのですが、同じ事務所の先輩アーティストさんのライブで、久々に会ったりしますね。でも、うぇ～い！みたいな感じで、大したことは話さないのですが……（笑い）。ゆうの（大原優乃さん）、みこと（日比美思さん）とは、ごくたまに事務所内でも会ったりします。やっぱりお互いに出ている作品をチェックしていることは多くて、感想をくれるし、僕も言ったりします」
現在も、同じ業界で活躍する二人に刺激を受けつつ、俳優＆アーティストの二刀流で活動中。「朝ドラに出ることと、歌手として紅白に出ることが今の目標です。紅白にはこれまで『ようかい体操第一』とミュージカル『刀剣乱舞』で出させていただきましたが、それは作品の力なので、自分の力でもう一度立ちたいです！」と、さらなる飛躍を誓った。
