劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!:結束バンドインタビュー(1) 涙の理由は?

「ぼっち・ざ・ろっく!」に出演する(左から)水野朔さん、鈴代紗弓さん、長谷川育美さん、青山吉能さん
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「ぼっち・ざ・ろっく!」に出演する(左から)水野朔さん、鈴代紗弓さん、長谷川育美さん、青山吉能さん

 「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で連載中のはまじあきさんの4コママンガが原作のテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇場総集編「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:/Re:Re:」の後編が8月9日に公開される。2022年10~12月に放送されたテレビシリーズの総集編で、6月7日に公開された前編は、公開初週の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で1位に輝くなど大ヒットした。劇中バンド「結束バンド」の後藤ひとり役の青山吉能さん、伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん、山田リョウ役の水野朔さん、喜多郁代役の長谷川育美さんの4人に劇場総集編について聞いた。

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 ◇ブン刺さった前編

 ーー前編は公開初週に動員ランクイングで1位になるなど大ヒットしました。

 鈴代さん 皆さんのお声があっての総集編ではありますが、初めて見てくれる方がどれくらいいるのだろうか?と未知数なところもありました。ランキング1位という一つの結果が形になると余計に「ぼっち・ざ・ろっく!」がさらに広がっていることが実感できて、うれしかったです。

 長谷川さん 先日、テレビを見ていたら、舞台挨拶での私たち自身が出演しているテレビCMをたまたま見たんです。え?私??とびっくりしました。アニメ映像のCMは見たことはあったのですが。

 青山さん いろいろなところで作品に触れる機会があって、ありがたいことです。

 ーー前編を見た感想は?

 青山さん テレビアニメとは始まり方が全然違いますし、新曲「月並みに輝け」がブン刺さりました。ブッ刺さるを超えて、ブン刺さったんです。「天才だって信じてた」という歌詞で始まりますが、いい意味で重すぎるんです。新曲は「青春コンプレックス」とかよりもずっと先の時空で作られたはずです。その時の後藤ひとりだから書けた歌詞だと思うと、新曲に対して深く感じるものがありました。初めてアニメを見た人も普通にいい曲として受けとめることができるでしょうし、「ぼっち・ざ・ろっく!」の楽曲の強みを改めて感じました。

 水野さん 始まりにもびっくりしましたし、挿入歌のように結束バンドの楽曲が入ってくるところにも感動しました。楽曲に合わせてストーリーをきっちり見せているところがすごいんですよね。

 鈴代さん 想像と180度違う始まり方でしたよね。終わり方は、テレビアニメと同じでしたが、それも含めて、印象が全然違うんです。空気感が全然違って、元々、劇場用として作られたようにも感じました。テレビアニメは真面目なシーンの後にコミカルなシーンがすぐ挟まり、そのテンポの良さが魅力でしたが、劇場はまた違うテンポの良さがあります。全く別もののように感じられて。組み立て方で、こんなに違って見えるんだ!と純粋に感動しました。

 長谷川さん 最初、試写会で見たのですが、行くまでは、泣くつもりはなくて、振り返ろうとしていました。でも、泣きました。すぐに泣きました。

 鈴代さん 最初からブン刺さって泣きましたよね。

 長谷川さん そうそう。何回も見返しているはずなのに、新鮮な気持ちで涙が出たんです。関係者の方と一緒に見たのですが、劇場総集編で初めて「ぼっち・ざ・ろっく!」を見た方も泣いていました。何度も見た人も初めての人にも心に刺さる劇場総集編になっていて、さすが「ぼっち・ざ・ろっく!」のスタッフ!と改めて感じました。

 ーー後編に期待していることは?

 鈴代さん 前編は第1~8話の総集編でしたが、残りは第9~12話なのでゆったり描くのかな? 前編で新規カットがあったから、後編は……と期待しています。実はまだ何も知らないので。

 インタビュー(2)に続く。


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