小西克幸:「私の繭期」 大人になって始まった繭期「こじらせています」 アニメ「デリコズ・ナーサリー」インタビュー

「デリコズ・ナーサリー」の一場面(C)末満健一/デリコズ・ナーサリー製作委員会
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「デリコズ・ナーサリー」の一場面(C)末満健一/デリコズ・ナーサリー製作委員会

 人気演劇「TRUMPシリーズ」の完全新作テレビアニメ「デリコズ・ナーサリー」が8月にTOKYO MXほかで放送をスタートした。「TRUMPシリーズ」は、劇作家の末満健一さんによるオリジナル演劇で、2009年に第1作「TRUMP」が上演され、吸血種と人間種が共生しながらも反目する社会で、伝説の吸血種“TRUMP”の不死伝説に翻弄(ほんろう)されていく人々の血と命を巡る1万年以上にも及ぶ物語が描かれてきた。「TRUMPシリーズ」では、吸血種の“繭期”(人間で言う思春期)が重要なキーワードの一つとなっている。「デリコズ・ナーサリー」でゲルハルト・フラを演じる小西克幸さんに「私の繭期」について語ってもらった。

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 ◇抑圧された子供時代 大人になってタガが外れた

 小西さんは「僕の繭期は、多分大人になってからじゃないかと思うんです」と語る。

 「思春期って、人間でいうと中学生くらいですよね。僕はその頃、部活動とボーイスカウトで忙しくて、土日は全部その予定で埋まってしまって、思春期らしい思春期がなくて、ある種、抑圧された子供時代を送っていまして(笑い)。大人になってお金と時間が自由に使えるようになってタガが外れたのか、マンガやゲーム、アニメにのめり込むようになったんです。だから、今が思春期というか、大人になってから思春期がずっと続いている感じです。本当に恥ずかしいんですけど、ずっと心は中学生みたいな感じですよね。中学生、高校生みたいなノリのまま生きているので、繭期をこじらせています(笑い)」

 20代になってから繭期に突入したという小西さん。今は、それが「徐々にひどくなっている」という。

 「家の一部屋がおもちゃでごった返していて。声優の小野坂(昌也)さんとYouTubeの配信でいろいろなホビーを紹介しているので、新しいおもちゃをとにかくいっぱい買っちゃうんですよね。そんなひどい繭期です。僕は、マンガとかアニメとか、好きなコンテンツがたくさんあるので、そのグッズも買いますし、自分が出演している作品のグッズも買いますし、そういうものがとんでもないことになっている。今、すごく楽しいです!」

 「デリコズ・ナーサリー」は、高貴な貴族の吸血種たちが我が子の育児に奮闘する裏で、TRUMPにまつわる怪しい陰謀が渦巻く……というストーリー。名門中の名門とされる特級貴族家系のデリコ家の当主であるダリ・デリコを取り巻く因縁の物語が描かれる。

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