アイドルグループ「乃木坂46」の与田祐希さんが、3冊目となる写真集「ヨーダ」（光文社）を2月12日に発売する。グループの卒業を発表した与田さんにとって、約8年半のアイドル生活のラストを飾るメモリアルな一冊となる。与田さんに、今作の撮影秘話や見どころを聞いた。
「ヨーダ」というタイトルがまず目を引く。総合プロデューサーの秋元康さんが考えたタイトル候補の中から、自身で選んで決めた。
「他にもステキなタイトルをたくさんいただいたのですが、『ヨーダ』のインパクトが強すぎましたし、ファンの方からもたまに呼ばれる愛称ではあったので、これかなって思ったんです（笑）。でも、そこから迷いました。乃木坂46として最後の写真集だし、本当に良いのかなって。それでスタッフさんに相談したら、全員から『与田らしくていいんじゃない』って背中を押していただきました（笑）」
オーストラリアのケアンズとブリスベンで撮影された。オーストラリアでの撮影は、与田さんたっての希望だった。
「ウォンバットといったオーストラリアの動物が大好きで、写真集では動物と戯れたかったので、オーストラリアが第一希望でした。これまでの写真集の撮影も楽しかったのですが、最後だからとにかく楽しんでやろう！と（笑）。日本だと免許が必要なジェットスキーもずっとやりたくて、撮影で体験できてうれしかったです」
大好きな動物たちと触れ合い、“ありのまま”の姿を撮影した。水着、ランジェリーショットも披露しているが、体型も「ありのまま」だと笑う。
「むしろちょっと増えていたんじゃないかな（笑）？ ファースト写真集の時はダイエットをすごく頑張って、セカンドの時はありのままで撮影に臨んだのですが、私は絞りすぎない方が良いということに気付いたので、今回はダイエット的なことはせず、ピラティスに行って少し整えたぐらい。撮影も（昨年の）夏のツアーの後だったので、たくさん動いたし、食事制限もしませんでした。あ！ でも、撮影までポテチは我慢しました（笑）」
自分で「もうちょっと恥ずかしがった方がいいのかな」と思うほど、水着やランジェリー姿の撮影に恥ずかしさはなかったという。
「カメラマンが私の初めてのソログラビアを撮っていただいた方で、もうお父さんみたいな存在……いや、お父さんだと逆に恥ずかしいか（笑）。でも、スタッフさんも、これまでの写真集と同じチームだったので、アットホームな雰囲気で。ポーズ指導とかしてもらいながら、キャッキャしながら撮影していました」
大胆なショットもあるが「すごくしっとりした表情ですが、これもキャッキャ言われながら楽しく撮影していました」と明かした。ガラス張りのスケルトンプールで、泳ぎを披露した水着ショットもある。
「泳ぐのが得意なのですが、泳ぎをいかせる機会があまりなかったので、寒かったですけど、やっといかせたなって！ 小さい頃の夢が人魚だったのですが、人魚っぽいカットに仕上がったので、夢を叶（かな）えられました（笑）」
改めて「ここまで自然体の写真集ってあまりないと思います」と話す。「“野生味”といいますか……私らしさを認めてくださる優しい方たちのおかげで、私らしさの詰まった一冊になりました。ずっと楽しかった！ 自分では、いい思い出を見返している感じです」と、出来上がったばかりのページをめくりながら目を細める。
心から撮影を楽しめたからか「気持ちが元気になって、少し若返ったような気もするんです」という。「（ファースト写真集の）17歳の時と比べると必然的に大人にはなってはいますが、ファンの方にはちょっと“ファーストみ”も感じていただけるんじゃないかな」とアピールした。
写真集はA4判変型、160ページ。2500円。
