運命の出会い:近藤真彦 「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」を作詞した伊集院静さん「目標になるような“大人”だった」

近藤真彦さん
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近藤真彦さん

 今をときめく俳優やアーティストに、影響を受けた人物について聞く「運命の出会い」。今回は、昨年7月に60歳の還暦を迎え、日本武道館(東京都千代田区)で開催した誕生日ライブが大盛況だったという歌手の近藤真彦さんに、「ギンギラギンにさりげなく」(1981年)や「情熱☆熱風せれなーで」(1982年)などの自身のヒット曲の作詞を伊達歩名義で手がけた作家の故・伊集院静さんとの出会いや関係について聞きました。

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 1年以上前(2023年11月)に亡くなってしまったんですけど、デビューしたときから僕は伊集院静さんにすごくお世話になってまして。

 デビュー曲「スニーカーぶる~す」(1980年)の昔でいうB面(カップリング曲)の「ホンモク・ラット」の歌詞を伊集院さんに書いていただいたり、「ギンギラギンにさりげなく」や「愚か者」(1987年)など、節目節目は伊集院さんが作詞した曲を歌っていました。

 プライベートでも、結婚したときにも伊集院さんに相談させていただいたり、おふくろが亡くなったときにも伊集院さん助けていただいたり。節目に必ず、現れて助けてくださった方です。

 べったりじゃなく、すごく良い距離感の関係でした。一緒に(米国の)ラスベガスに行ったりもしましたね。

 結構深い会話をしましたよ。伊集院さんもすごくお酒が好きで、お酒を飲みながら、人生について語るというか。「最近どうなんだ?」って聞かれて、相談したりすると、「そうかそうか。それはもう諦めなさい」とか、「こうした方がいいんじゃないか」とか、そんな話をしながら……。とても話しやすかったですね。

 年齢的には10歳以上(14歳年上)、先輩ですから、兄貴というか、時には親父みたいな存在で、僕にとっては、何か目標になるような“大人”でしたね。

 “大人”といえば、僕も昨年、還暦を迎えましたけど、自分では全然(それ以前と)変わらないです。周りの反応は「えっ? あのマッチがもう60歳なの」っていう感じでしたけど。

 昨年の誕生日ライブで赤い衣装も来ましたけど、「ああ還暦だから赤なのか」って後で気づいたという(笑)。

 今の60歳って、なんか通過点じゃないですかね。まだまだ体も全然動きますし。だから同世代の方にも、まだ通過点だから、今後も一緒に元気に頑張りましょう、と伝えたいです。

 <プロフィル>

 こんどう・まさひこ 1964年7月19日生まれ、神奈川県出身。1979年にドラマ「3年B組金八先生」(TBS系)で芸能界デビュー。1980年12月に「スニーカーぶる~す」で歌手デビューを果たす。1981年に「ギンギラギンにさりげなく」で日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。同年の「NHK紅白歌合戦」に初出場した。その後も「愚か者」「ミッドナイト・シャッフル」などヒット曲を多数生み出し、俳優としてドラマや映画に出演。1984年からはカーレーサーとしても活動し、2000年に自身のレーシングチーム「KONDO RACING」を結成した。現在はオーナー兼監督として活動。2023年4月からスーパーフォーミュラなどを運営する日本レースプロモーション取締役会長を務める。昨年7月に日本武道館で誕生日ライブを開催。今年4月11日から上演されている舞台「ドリームハイ」で30年ぶりにミュージカルに挑戦する。

 *「TUBE」の前田亘輝さんとタイへ男2人旅をした「近藤真彦&前田亘輝 男ふたりの冒険旅inタイランド~風と歌を感じて」がスカパー!「日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ」(CS300)で放送中。次回は4月20日午前10時に放送(隔週で新作を放送、全6回)。「近藤真彦 翔ける60歳の挑戦 未公開シーンで繋ぐ物語」の次回の放送は5月25日午前10時半から同チャンネルで放送。

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