積水ハウス、特別展「追悼 絹谷幸二」 「絹谷幸二 天空美術館」で2025年12月12日(金)より開催

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プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202512100738

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2025年12月10日

積水ハウス株式会社

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 積水ハウス株式会社が設立・運営する「絹谷幸二 天空美術館」(梅田スカイビル タワーウエスト27階)は、特別展「追悼 絹谷幸二」を、2025年12月12日(金)から2026年6月29日(月)まで開催いたします。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O13-0Sm753Cb

 本展は、2025年に逝去した絹谷幸二の半世紀以上にわたる画業の軌跡を回顧し、画業を振り返る追悼展です。絹谷作品は、アフレスコという壁画古典技法やミクストメディアによる大胆な造形美と生命力豊かな色彩に溢れ、人々を魅了してきました。画題は日本の仏像や古代神話をユーモラスに描いたものから、富士山やヴェネツィアの風景など幅広く、夢と希望を与えるものから、戦争や自然破壊への警鐘を鳴らすものもありました。

 本展は、東京藝術大学の初期作品をはじめ、ヴェネツィア留学時のアフレスコや模写、長野冬季五輪公式ポスターの原画「銀嶺の女神」、70歳で挑戦した「無著・世親」、そして最晩年の「彩雲渡る宝船」までの作品を一堂に集め、1960年代から2020年代まで、10年ごとに個性豊かな絹谷ワールドの変遷をたどります。

特別展示情報URL:https://www.kinutani-tenku.jp/s_exhib 

■作品のご紹介

●1960年代 ― 新しい絵画への出発

 戦後日本美術の新しい潮流の中で東京藝術大学に学んだ絹谷幸二は、《蒼の間隙》(1966年)で、青く沈んだ空間に崩れゆく人体を描き、「永遠に続くものはない」という無常観を表現した。具象と抽象のはざまで模索を重ね、大学院で壁画を専攻。アフレスコ研究を通して、後の「生命とエネルギー」を主題とする独自様式を見せ始めた。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O5-YH30yPUG

「蒼の間隙」

1966年 油彩 100号(1303×1621)

●1970年代 ― アフレスコへの挑戦と独自の画風の確立

 1971年にイタリアへ留学し、ヴェネツィア・アカデミアでサエッティに師事。ルネサンス絵画の構成と色彩を体得した。帰国後の1974年、第17回安井賞を当時最年少受賞。古典技法を現代に蘇らせ、鮮烈な色彩と劇画的表現を融合させたアフレスコ技法の作品により、力強く個性的な画風を確立した。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O11-sKDRs51l

「ジョット〈死せるキリストへの落涙〉模写」

1972年 アフレスコ・ストラッポ 50号(966×1226)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O4-wm4GMyhQ

「トルソーの涙Ⅱ」

1972年 アフレスコ・ストラッポ 40号(803×1000)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O10-D5cS4e4Z

「夢・ヴェネツィア(カーレ・デッラ・マンドラ)」

1978年 ミクストメディア 200号(1939×2591)

●1980年代 ― 光と生命の賛歌

 アフレスコによる大作で「光」「火」「風」「水」など自然の根源を描き、色彩と形のエネルギーが爆発するような画面を生み出した。《NELLA SABBIA(砂の中)》(1982年)では宇宙的生命の輝きを表現。宗教的崇高さとともに、環境破壊や戦争など現代社会への洞察も織り込み、日本の現代絵画を代表する存在として国際的にも注目を集めた。

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「NELLA SABBIA(砂の中)」

1982年 ミクストメディア 150号(1818×2273)

●1990年代 ― 壁画と公共空間へ

 1990年代には公共施設や大学に壁画を制作し、芸術を社会に開く新たな試みを展開。教育者として東京藝術大学で後進の育成にも尽力した。《銀嶺の女神》(1997年)は長野冬季五輪公式ポスターの原画となり、明快な色彩と躍動する構成が国内外で高く評価された。モチーフは家族や平和など普遍的なテーマへと広がっていった。

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「銀嶺の女神」

1997年 顔彩 30号(910×728)

●2000年代 ― 天空へのまなざし

 2001年、日本藝術院会員に任命された絹谷は、21世紀に入り、「宇宙」「銀河」「光の爆発」といった壮大な主題へと向かう。《蒼天富嶽龍宝図》(2008年)では、富士山や太陽を生命の象徴として描き、金箔なども作品に融合させた。鮮烈な色彩と光の表現は、生命の歓喜と平和への祈りを感じさせ、人間存在の根源に迫る作品群となった。

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「蒼天富嶽龍宝図」

2008年 ミクストメディア 150号(1818×2273)

●2010年代 ― 立体空間と絹谷幸二 天空美術館

 東京藝術大学を 2010 年に退任、名誉教授となった。2016年に「絹谷幸二 天空美術館」を開館。映像・立体・光・音を融合した体験型展示を通し、観る者が「エネルギーの循環」を体感できる空間を創出した。また70歳で《無著・世親》に挑み、精神的深まりを伴う作品を発表。芸術の新たな地平を切り開いた。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O1-p23976lo

「無著・世親」

2013年 ミクストメディア 100号 (1620×1120 2枚組)

●2020年代 ― 光の記憶、未来への祈り

 文化勲章を2021年に受章後、若手支援のため「絹谷幸二芸術賞」を創設。コロナ禍を経て「人と自然の共生」や「生命の尊さ」を主題に制作を続けた。最晩年作《彩雲渡る宝船》(2025年)には、光と色の調和のもとに平和と希望への祈りが込められ、絹谷芸術の集大成として人類への温かなメッセージを放っている。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O7-1qIYmEn5

「幸二誕生」

2021年 ミクストメディア 150号 (1818×2273)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O8-ZCnpmxcK

「彩雲渡る宝船」

2025年 ミクストメディア 200号 (1940×2590)

■絹谷 幸二 (きぬたに こうじ)氏 略歴

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O12-pZA2AHa8

1943年奈良県出身。東京藝術大学大学院壁画科修了後、ヴェネツィア・アカデミアに留学。アフレスコ壁画の古典技法を修得し独創的なスタイルを確立する。以後、半世紀に亘って日本の現代画壇をリードし後進の育成にも尽力。東京藝術大学名誉教授、日本藝術院会員。2014年文化功労者顕彰、2021年文化勲章受章。2025年8月、82歳で逝去。

■絹谷幸二 天空美術館について

2016年12月「梅田スカイビル」内にオープンした最新の体験型ミュージアム。2021年度に文化勲章を受章した絹谷幸二氏の色彩豊かなフレスコをはじめとする絵画や立体作品を展示し、3DやVR映像など体験型コンテンツも存分に楽しめる絹谷幸二氏の単独美術館。館内には展示・体験スペースの他、快適空間のカフェ等も併設し、眺望も抜群な美術館。

・2019年度より「全国美術館会議」、「日本博物館協会」の正会員に加盟。

・フレスコ画を間近で見て、実際に創る「フレスコ体験」が、2019年度キッズデザイン賞を受賞。

・国立大学法人 大阪教育大学と協同研究を行った対話型での美術館訪問・鑑賞授業サポート教材「アートとともだち」が、2022年度キッズデザイン賞を受賞。

【開館時間】10:00‐18:00、金曜日・土曜日・祝前日は10:00‐20:00(入館は閉館の30分前まで)

【休館日】火曜日(ただし祝日の場合は開館し翌平日が休館)、年末年始、展示替え期間

【入館料】一般1,300円(税込)、大学・高校・中学生800円(税込)、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり

【所在地】〒531-0076 大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト27階

【お問い合せ】06-6440-3760(開館時間内)

【公式サイト】https://www.kinutani-tenku.jp

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100738-O9-26oNlX3N

シンボルゾーン / 天空カフェ

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