あだち充:「MIX」のラストは「全く考えていない」 「手元の材料をぶち込んでミックスジュースを作ってやろうと」

展示会「ー画業55周年記念ー あだち充展」のトークイベントに登場したあだち充さん
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展示会「ー画業55周年記念ー あだち充展」のトークイベントに登場したあだち充さん

 「タッチ」などで知られるマンガ家のあだち充さんの画業55周年を記念した展示会「ー画業55周年記念ー あだち充展」が、12月19日からサンシャインシティ 展示ホールC(東京都豊島区)で開催されることを受け、あだちさんと、アニメ「タッチ」の浅倉南の声優で、同展の音声ガイドナビゲーターを務めた日高のり子さんによるスペシャル対談が18日に行われた。あだちさんは「ゲッサン」(小学館)で連載中の「MIX」について、ラストは「全く考えていないです」と明かした。

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 「MIX」は、あだち充さんの野球マンガ「タッチ」の約30年後を舞台にした続編的マンガ。同作の誕生のきっかけについてあだちさんは、「しつこい編集がいて、描かされた感じがする。高校野球だし、前にやった作品が邪魔になるなと思ったのですが、ここまできたらいろいろな設定をぶち込んでやろうと思って。手元にある材料をぶち込んでミックスジュースを作ってやろうと、出来上がりがどうなるのか本人も想像できないので、読者も適当に想像してください。多分飲める程度にはなると思います」と語った。司会者に「ラストについてはあまり考えてない?」と聞かれると、「あまりというか、全く考えていないです」と明かした。

 日高さんは「MIX」について「連載が始まった時に思ったのは、懐かしい風景だと。私もここに生きていたと思うような風景が広がっていて、そこで新しい主人公たちが生活している。ちょっと離れていた故郷を訪れたような感覚が込み上げてきました」と語った。

 「ー画業55周年記念ー あだち充展」は、初公開となる原画を含む、秘蔵の生原画を40点以上展示するほか、作品のラフスケッチなど貴重資料が並び、総展示数は300点を超える過去最大規模の展示会となる。2026年1月14日まで。

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