呪術廻戦 死滅回游 前編
呪術廻戦「死滅回游 前編」閑話
2月19日(木)放送分
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガが原作のテレビアニメ「【推しの子】」の第3期が、TOKYO MXほか全国36局で放送されている。芸能界の光と闇を描き出す本作で「十秒で泣ける天才子役」として幼い頃から子役として活動し、卓越した演技力を持つ有馬かなを演じているのが、声優の潘めぐみさんだ。第3期では、自身の恋や、スキャンダル騒動により有馬かなは大きな苦境に立たされることになる。潘さんは、有馬かなにどのような思いで向き合ったのか。収録の裏側を聞いた。
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「【推しの子】」は、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の赤坂アカさんと、「クズの本懐」などの横槍メンゴさんが手がける人気マンガで、「週刊ヤングジャンプ」で2020年4月~2024年11月に連載された。突然の死を遂げた天才アイドル・アイがのこした双子の兄妹の物語が描かれる。
2023年4月に放送をスタートした第1期から有馬かなを演じ続ける潘さんは、当初から収録で「有馬かなを可愛く演じないでください」と言われ続けてきたという。
「それは多分、自分が思っている以上に表現として可愛くなってしまっていたからだと思います。かなの本質を見せたい時に、可愛いというニュアンスがノイズだったんですよね。有馬かなって、“小さなおじさん”をおなかの中で飼っている感じなんです。これまでもあたりめを食べながらぶつくさ言っているようなシーンもありましたし、言葉遣いも古風なんです。子役で大人に囲まれる環境にいたからこその言葉遣い、節回しがすごくある。そんな中で、可愛さに関しては、表現をしなくても、もういるだけで可愛い。だから、お芝居では可愛さを封じられてきたんです」
その封じられてきた可愛さが解き放たれたのが、第2期の2.5次元舞台編で有馬かなが「もっと私を見て」と“巨星(スター)の演技”を見せたシーンだ。
「あの舞台では、『私の可愛いを全力で出してください』とディレクションで言ってくださったのがすごく印象的でした。それまでは誰かのために演じてきたのが、もう自我を出してしまって、『私って可愛いでしょ? 見て!』と主張してしまっていいという。私自身も封じられてきた表現の部分が解放されたかなと思いました」
2.5次元舞台で有馬かなに“解放”のきっかけを与えたアクアに対しては、「彼は、第1期でも第2期でも、有馬かなにスポットライトを当ててくれているんです」と感じているという。
「第1期の“今日あま”(有馬かなが主演を務めたドラマ『今日は甘口で』)では、かながやりたい芝居ができるようにアクアが動いてくれて彼女にスポットライトが当たって、アイドル編では、アクアがライブでサイリウムを振ってくれた。その度にかなは何度も生まれ変わっていると解釈していて。だからこそ、舞台でもまたアクアに生まれ変わらせてもらったなというのがあります」
何度も生まれ変わる有馬かなを演じる中で、ブレずに大切にしているのは「常に誰かのために選択をしているという思いやりの部分」だと語る。
「有馬かなは、お芝居は自分で続けてきたという意志がしっかりあるんですけど、その上で、『アイドルになる』といった選択に関しては自分の考えと裏腹のことを常にしてきているんです。それって、自分以外の誰かのためなんですよね。ただ、アイドルになったことも、舞台に立ったことも、自分のためになっている。人のために選択したけど、それが自分に返ってくるという“巡り”は意識しています。自分が目立ちたいから、芝居したいからだけで生きてきていないという」
第3期では、有馬かなが思いを寄せるアクアと黒川あかねが付き合うことになり、かなを演じる潘さん自身も「あぁ……苦しい」という心境だったという。
「有馬かなに関しては、“知らない”ことが自分に全てブーメランで返ってきてしまっているターンだなと思います。ルビーはアクアの身内で、アイのことも知っているし、あかねはプロファイリングの素晴らしさでアクアの真相に近づきつつあって、MEMちょは第25話でアクアの本音を聞いている。その中で、かなは蚊帳の外なんです。知らないことがこんなにつらいんだと思い知らされました」
そんな中で、大久保瑠美さん演じるMEMちょとの掛け合いに救われた。
「蚊帳の外にいるかなを察して、思ってくれてるのが、近くにいるMEMちょだったので、『MEMちょ、ありがとう』と思いました。泣きわめきたい気持ちを誰にも言えなかったけど、MEMちょが聞いてくれたからこそ、自分の気持ちも吐露できた。ルビーがブレークして、B小町の中で取り残されているような2人が寄り添い合える瞬間があるのがいいなと思いましたし、演じていてもすごく印象的でした」
MEMちょのサポートがありながらも、失恋に落ち込み、アクア自身にも嫌われてしまったと思った有馬かなは、アイドル活動を続けることにも悩み始める。そして、演技の仕事に繋がればと思い参加した飲み会で大物映画監督との繋がりができたことが、大きな“スキャンダル”に発展してしまう。潘さんは、有馬かなの「スキャンダル編」の原作を読んだ時、「我が子のことのように苦しかった」という。
「当時からSNSのトレンドになるような作品で、そこで『【推しの子】』『有馬かな』の名前が出るたびに『うぅ……』となっていて。作中では、有馬かなのスキャンダルが公にならないようにみんなが動くじゃないですか。だけど、読者には全てがもう公にされていて、有馬かなのスキャンダルが全て世の中にバレちゃった感覚だから、他人事じゃなかったです。だから、これを自分が責任持って届けなくちゃいけないと。やっぱり、届けるのには覚悟がいるんです。ただスキャンダルとして届けるんじゃなくて、決して無駄じゃない意味のあることとしてちゃんと届けたいという思いがありました。収録まで、その覚悟を育める期間があったので、人間的にも修行をしているような感覚でした」
潘さんは、「スキャンダル編」の有馬かなの心境を「これ以上にない絶望の淵に立たされた気持ち」と捉え、収録に臨んだ。
「第1期のアイドル編と繋がるのですが、新人アイドルとしてステージに立った有馬かなが『誰か 誰か 私はここに居て良いって言って』とモノローグでつぶやくシーンがあって、それがきっと彼女の心の底にある一番の願いだと思うんです。それが全部なし崩しに否定されたというか。『サインはB』で『たとえ世界が私を拒んで ひとりぼっちを感じたとしても アナタが味方でいてくれたら 怖いものはないよ』という歌詞があるんですけど、それが全部翻ることってあるんだと思って」
第30話でかなが心の中で、今の仕事が「向いてない」とつぶやくシーンでは、「この仕事をしていると、自分もそう思うことがやっぱりあって。うまくできないこととか、この先このままで大丈夫かなとか、自分のリアルな感情と共鳴した瞬間でした。そこは本音で向き合おうと思いました。今自分が持てる感情、これまでしてきた経験のドロドロした部分も、良かったことも全部あの瞬間に注げたらいいなと思って演じてました」と思いを込めた。
「アクアとルビーを見ていると、2人を演じている伊駒(ゆりえ)さんも大塚(剛央)さんも、全て投げ打って命を懸けている感じがあって。自分もいつか命を懸けられるようなシーンがあったら、懸けなくちゃと思っていたので、『今がその時だ』と感じました」
「スキャンダル編」の中でも、潘さんが特に印象的だったのは、第30話で、かなが長いモノローグの末に誰もいない公園で「あ――――――――!!」と叫び、吹っ切れるシーンだ。
「有馬かなが立ち上がる瞬間です。私、またここで有馬かなが生まれ変われたと思っていて。アクアのおかげで立ち直れたという意味で、アクアのおかげで生まれ変われたシーン。この『あ――――――――!!』は“産声”だと思っています。私は私のまま、この芸能界を生き延びてみせる!と、自分のために生きようと思えた瞬間だったかもしれないです」
潘さんは、連載当初は「『スキャンダル編』がアニメでどう描かれるのだろう?」と不安もあったが、収録を含めたアニメの制作過程で、スタッフ陣の心配りを大いに感じ、「この『スキャンダル編』に意味があったと感じてもらえると思います」と手応えを語る。
「『こう見せたい』『こうは見せたくない』というのがスタッフさんの中でもあって、アニメで新規に足されたシーンも、間(ま)によって『この子が本来どうしたかったか』を丁寧に描いてくださいました。原作者の先生も、監督も、こちらのお芝居に対してフレキシブルに対応してくださるんですよね。お芝居に合わせて画(え)を変えることをすごく許してもらえる現場というか」
「【推しの子】」の現場は、作品、キャラクターへの「愛を感じる現場」だといい、「それを返したくなる現場だなとすごく思います。アイドルとファンの関係性もそうですけど、受け取ったものに対して返したいとファンの方も思うじゃないですか。推しがファンサしてくれたら、『恒久推しだ!』くらい思うじゃないですか。そういうのも【推しの子】を通して感じました」と作品への思い入れは尽きない。
今後、「【推しの子】」は激動の展開へと突入する。ただショッキングなだけではなく、それ以上に届けたいものがあることが映像から、声優陣の演技からきっと伝わるはずだ。(しろいぬ/MANTANWEB)
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