解説:7年ぶり朝ドラ「風、薫る」患者役で話題 本田大輔の“振り幅が広い”演技の魅力

連続テレビ小説「風、薫る」で山本辰治を演じている本田大輔さん(C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」で山本辰治を演じている本田大輔さん(C)NHK

 見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、りん(見上さん)の担当患者・山本辰治を演じている俳優の本田大輔さん。病状が悪化する中でも妻を思う山本を好演し、視聴者から「演技に胸を打たれた」などの声が上がっている。本田さん自身は2019年度後期の「スカーレット」に続く、約7年ぶりの朝ドラ出演。過去に演じた印象的な役を振り返るとともに、本田さんの演技の魅力をひもといていきたい。

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 本田さんは俳優の本田博太郎さんの息子で、1998年公開の映画「がんばっていきまっしょい」で俳優デビュー。以降は、映画「劒岳 点の記」「孤高のメス」「るろうに剣心」「レジェンド&バタフライ」、連続ドラマ「京都地検の女」「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(ともにテレビ朝日系)など数多くの話題作に出演してきた。

 NHKドラマへの出演も相次ぎ、2017年に放送された同名人気マンガが原作の「アシガール」では、怪しげな生臭坊主・如古坊役を実際にスキンヘッドにして体現。主人公・唯(黒島結菜さん)の前に立ちはだかる敵役として存在感を示した。

 翌2018年放送の「透明なゆりかご」では、義娘に性的暴力をふるう父親という難役に挑戦。ストーリーが進むうちに加害者であることが明らかになるという役で、見る者に鮮烈な印象を残した。

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 大河ドラマにもこれまで3回出演しており、2010年の「龍馬伝」には、龍馬(福山雅治さん)の幼なじみで土佐勤王党の一員・望月清平役で出演。2020年の「麒麟がくる」では、室町幕府の奉公衆・三上役を演じた。2024年の「光る君へ」では、藤原道長(柄本佑さん)の政治を補佐し、一条朝の四納言と呼ばれる権大納言にまで昇進した源俊賢を好演した。

 2014年度前期の朝ドラ「花子とアン」では、主人公・花子(吉高由里子さん)が勤務する聡文堂の神経質で嫌みな編集部員・三田悠介役を好演。2019年度後期「スカーレット」では、主人公・喜美子(戸田恵梨香さん)の幼なじみ、照子(大島優子さん)の夫の敏春を演じ、視聴者から「トシャールさん」の愛称で親しまれた。一見、無愛想な印象の敏春だが、勝ち気な妻を大きな愛で包み込む姿や、バナナ好きというコミカルな一面も話題となり、回を重ねるごとに視聴者から愛されるキャラクターへと進化していった。

 そんな幅広い役に挑戦してきた本田さんが「風、薫る」で演じるのは、他愛ない嘘(うそ)をついて、人を驚かせるのが好きながん患者の山本だ。第70回(7月3日放送)では、病状が悪化する中、妻のテイ(伊勢佳世さん)と会うために、りんとともに病院を抜け出すシーンに注目が集まった。山本はかなり衰弱しているようだが、無事に病院に戻ってこられるのか……。

 裏の顔を持つ父親から包容力のある優しい夫、平安貴族から怪しげな僧侶に至るまで、振り幅が広い演技で視聴者を楽しませてくれる本田さん。どんな役柄にも説得力を持たせる抜群の表現力で、「風、薫る」にも新たな風を吹かせてくれるに違いない。(赤松美景/MANTANWEB)

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