櫻井翔:矢部太郎原作マンガの実写化「ぼけ日和」で医師役に 大竹しのぶと三浦友和が夫婦役でW主演(コメント全文)

映画「ぼけ日和」のファーストビジュアル(C)2027 映画『ぼけ日和』製作委員会
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映画「ぼけ日和」のファーストビジュアル(C)2027 映画『ぼけ日和』製作委員会

 櫻井翔さんが、矢部太郎さん原作の「マンガ ぼけ日和」(かんき出版)を実写化した映画「ぼけ日和」に医師役で出演することが7月28日、明らかになった。俳優の大竹しのぶさんと三浦友和さんがダブル主演で、半世紀連れ添い変わらぬ愛情を重ねる夫婦を演じ、櫻井さんは2人を見守る認知症専門医を演じる。「ミッドナイトスワン」(2020年)や「ナイトフラワー」(2025年)を手がけた内田英治監督がメガホンをとり、愛情とユーモアに包まれた夫婦の日々を描く。2027年に公開予定。

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 ◇大竹しのぶと三浦友和 4度同じ作品に出演も深く掛け合いするのは初めて

 大竹さんは絵を描くことが趣味で認知症を患いながらも無邪気な笑顔を絶やさない妻、鳥飼千晴を、三浦さんは趣味のカメラを手に、変わらぬ優しさで妻に寄り添い続ける夫、道夫を演じる。共にデビュー間もない1975年に第18回ブルーリボン賞新人賞を同時に受賞。その後も半世紀以上にわたり日本の映画・演劇・テレビドラマ界を牽引(けんいん)してきた。2人は、「聖職の碑」(1978年公開)、「しあわせ家族計画」(2000年公開)、「遠くの空に消えた」(2007年公開)、劇場版アニメ「借りぐらしのアリエッティ」(2010年公開)とこれまで4度同じ作品に出演してきたが、演技で深く掛け合いをするのは今作が初めてとなる。

 大竹さんは「哀(かな)しく、つらい方向からではなく『どこまでも愛』の視点から描いているところを見ていただければうれしいです」と作品の魅力を語り、三浦さんは自身の家族や友人の経験から認知症を身近なものとして感じてきたことを明かし、「原作や脚本がつらさだけではなく夫婦や親子の愛情に重きを置いていたことが出演の決め手になった」とコメントしている。

 鳥飼夫婦を温かく見守り、患者だけでなくその家族にも寄り添う認知症専門医の阿久津孝介を演じる櫻井さんは、「阿久津医師という役柄を通して見る、大竹さん、三浦さん演じるご夫妻は、柔らかく、優しく……でも、徐々に記憶が薄れていく喪失感、いつか来てしまう別れを感じさせ、胸がキューっと締め付けられます」と撮影を振り返った。さらに、「ほほ笑みながら、涙が頬を伝う。そんな温かな“人生”の話です」と語っている。

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 併せて解禁されたファーストビジュアルには、縁側に腰掛ける鳥飼夫婦(大竹さんと三浦さん)と、医師の阿久津(櫻井さん)の姿が描かれている。愛らしい笑顔を見せる千晴と、愛用のカメラを手に優しく寄り添う道夫。そんな2人を温かなまなざしで見守る阿久津。原作小説の表紙をモチーフにしながら、今作ならではの温もりを映し出した一枚となっている。

 ◇原作・矢部太郎と内田英治監督は2人で海外旅行に出かける間柄

 原作となる「マンガ ぼけ日和」は、認知症専門医として25年以上にわたり患者やその家族と向き合ってきた長谷川嘉哉さんのベストセラーエッセー「ボケ日和 わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?」を基に、矢部さんがマンガを描いた(エッセーのイラストも矢部さんが担当)。作品の中では、認知症の進行を「ちょっと変な春」「不安な夏」「困惑の秋」「決断の冬」と四季になぞらえ、病気だけではなく、人と人とのつながりや家族の愛をユーモアと優しいまなざしで描き、読者の共感を集めてきた。

 原作に心を動かされた内田英治監督は「グレイトフルデッド」(2014年)以来、矢部さんと親交を深め、2人で海外旅行に出かけるほどの間柄だという。英国旅行中、矢部さんから手渡された「マンガ ぼけ日和」を読んだ内田監督は、自身が20代の頃、認知症だった祖母に十分寄り添えなかった経験を思い出したという。

 矢部さんは「もっと知りたくてマンガを描きました」と制作のきっかけを明かし、「『ぼけ日和』が多くの方に届き、大切なだれかのことを思うきっかけになれば」とコメント。今作のモデルとなる鳥飼夫婦と阿久津先生の3人をモチーフにした描き下ろしたイラストを制作した。矢部さんならではのやさしいタッチで作品の温かな空気感が伝わるイラストになっており、原案の長谷川さんも、「この映画が描くのは認知症という病気だけでなく、困難に向き合いながらも互いを思いやり、支え合い続ける主人公夫婦の深い愛情です」と今作への思いを寄せている。

 2023年に刊行され、累計で15.5万部突破している原作「マンガ ぼけ日和」は、認知症患者とその家族の日常を、矢部さんならではのやさしいタッチで描いたエッセーマンガ。深刻になりがちな認知症というテーマを、温かなまなざしとユーモアを交えて描き、読者から「心が軽くなった」「思わずほっこりしてしまう」「もっと早く知っていたら、心の準備ができたかもしれない」といった共感の声が寄せられている。

 キャスト、スタッフらのコメントは以下の通り。

 ◇主演・大竹しのぶさん(鳥飼千晴役)のコメント

 初めての内田組でしたが、監督を中心に丁寧に絵作りをする素晴らしいスタッフの皆さんに囲まれて、本当に幸せな時間でした。哀しく、つらい方向からではなく「どこまでも愛」の視点から描いているところを見ていただければうれしいです。

 ◇主演・三浦友和さん(鳥飼道夫役)のコメント

 私の父親は95歳で亡くなる前の2年間ほどですが認知症と診断され、その姿を見てきました。最近では親しい友人が認知症を発症し、身近なものを自分事として捉えるようになっています。この作品への依頼があった際には、認知症の話と聞いた時点では正直拒否反応があったのですが、原作が矢部太郎さんのほのぼのとした「マンガ ぼけ日和」であったこと、そして脚本がつらさだけでなく、夫婦や親子の愛情に重きを置いている内容になっていたことなどで、出演させていただくこととなりました。大竹しのぶさんと、がっぷり四つの共演は初めてです。魅力的な俳優が大勢出演しています。やりがいのある仕事は楽しいです。期待してください。

 ◇櫻井翔さん(阿久津孝介役)のコメント

 まずは、メッセージ性の高い社会派作品から、笑顔あふれるエンターテイメント作品まで作られる内田英治監督作品に参加できること、とてもうれしく思います。自分自身も年齢を重ね、認知症は身近な問題となってきています。いままさに向き合っている友人も多くいます。そのような中に矢部さん、長谷川先生の原作に触れ、この病に触れる中での温もりを感じました。阿久津医師という役柄を通して見る、大竹さん、三浦さん演じるご夫妻は、柔らかく、優しく……でも、徐々に記憶が薄れていく喪失感、いつか来てしまう別れを感じさせ、胸がキューっと締め付けられます。ほほ笑みながら、涙が頬を伝う。そんな温かな“人生”の話です。親御さん、もしくは自分自身と重ね合わせながら、ご覧いただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 ◇内田英治監督のコメント

 おばあちゃん、今天国でどうしてるかな……。原作である「ぼけ日和」を読んだときにまず思い浮かんだのは、遠い昔に亡くなった祖母の姿でした。私がまだずいぶん若い頃に認知症となったのです。当時自分は若く仕事一辺倒で、遠い九州ということもあり、数回会っただけでおばあちゃんは旅立ってしまったのです。ああ、生きてるときにもっとたくさん会えばよかった……、なぜあのときたくさん会いに行かなかったのだろう……。同時に、おばあちゃんが生きた時代、おじいちゃんとの結婚生活、その子供であるうちの父との関係、そんなことに思いをはせました。これは、薄れゆく記憶のなかで寄り添う男女。昭和という一つの時代を生きた夫婦の愛の物語です。役者さんには、国民的俳優のお二人である大竹しのぶさん、三浦友和さんしかいない!と。また、寄り添う医師には、同じく日本で愛されている櫻井翔さんに声をかけさせていただきました。見ると本当に、母や、おじいちゃんおばあちゃんに会いたくなります。ハートフルでユーモアたっぷりの作品です。どうぞお楽しみに。

 ◇原作・矢部太郎さんのコメント

 認知症について僕はわからないことがたくさんあります。僕の母はずっと介護施設で働いていました。でも仕事のことについてあまり聞くことはありませんでした。どこか知ることをさけていました。もっと知りたくてマンガを描きました。長谷川嘉哉先生は「知識があれば、最期のときに笑顔で見送れる」と書かれていました。このたび、素晴らしいスタッフ、キャストのみなさまにより映画となりました。会議に参加して脚本づくりに加わりましたが、そこから先は一観客として完成を楽しみにしております。大切なだれかのことを思うこの映画「ぼけ日和」が多くの方に届き、知ってもらえることを願っています。
 ◇原案・長谷川嘉哉さんのコメント

 私自身、認知症だった祖父を介護した経験がきっかけで認知症専門医を志しました。「ボケ日和」がマンガとなり、さらに映画として多くの方に届けられることを心からうれしく思います。また、医療監修という立場で、作品づくりに携わる機会をいただけたことは、原案者としても医師としても大変光栄でした。何より、この映画が描くのは認知症という病気だけでなく、困難に向き合いながらも互いを思いやり、支え合い続ける主人公夫婦の深い愛情です。認知症は正しく理解すれば、必要以上に恐れる病気ではありません。そして介護は、一人で抱え込むものでもありません。この映画が、その思いを社会に広げるきっかけになることを願っています。

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