解説:「GTO」生徒役を牽引する存在に 稲垣来泉、子役時代から“すごかった”こと

連続ドラマ「GTO」に出演する稲垣来泉さん
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連続ドラマ「GTO」に出演する稲垣来泉さん

 俳優の反町隆史さん主演の連続ドラマ「GTO」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)。主人公の鬼塚(反町さん)が担任を受け持つ私立誠進学園1年B組の生徒役として、オーディションから選ばれた“リアル高校生世代”の28人が出演しているが、その中で早くも注目を集めているのが稲垣来泉さんだ。今後も生徒役キャストを牽引していくであろう稲垣さんの“すごさ”とは? ここまでのキャリアを含めてひもといてみたいと思う。

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 ◇第2話でスポットが当てられ、視聴者次々反応

 「GTO」は、藤沢とおるさんの同名マンガが原作。元暴走族の教師・鬼塚英吉(おにづか・えいきち)が、型破りな行動で生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく学園ドラマだ。

 反町さん主演の連ドラが放送されるのは1998年以来、28年ぶり。その反町さんをはじめ、脚本の遊川和彦さん、演出の中島悟さん、プロデューサーの安藤和久さんら1998年版に携わったスタッフが再集結。「当時の世界観や鬼塚英吉の人物像を受け継ぎながら、50代になった鬼塚の変化や令和という時代の要素も取り入れ、アップデートされた新たな連続ドラマ」という触れ込みで7月20日にスタートした。

 舞台となる誠進学園は、「未来のリーダーを育成する」を理念に掲げる私立高校。教師と生徒の双方がタブレット端末を携帯し、生徒や教師の情報・評価などがデジタルデータによって管理された教育現場が描かれている、そこで50代になった鬼塚が向き合うこととなる1年B組の生徒の一人が、稲垣さん演じる伊藤結(いとう・ゆう)。7月27日放送の第2話では結にスポットが当てられ、子役時代から稲垣さんを知る視聴者が次々と反応した。

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 ◇すでに朝ドラ3作 「ちむどんどん」ではヒロイン幼少期を

 そう、稲垣さんは、三浦春馬さん主演で、2019年に放送された連続ドラマ「TWO WEEKS」(カンテレ・フジテレビ系)の“はなちゃん”こと青柳はな役などで知られる子役出身の俳優。2011年1月5日生まれの15歳で、現在は女子中学生向けファッション誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)の専属モデル(ニコモ)としても活躍している。

 演技キャリアで特筆すべきは、すでにNHKの連続テレビ小説に3作(2016年度前期の『とと姉ちゃん』、2019年度後期の『スカーレット』、2022年度前期の『ちむどんどん』)に出演しているということ。「ちむどんどん」ではヒロインの比嘉暢子の幼少期を演じた。

 作品の評判は決して良くはなかった「ちむどんどん」だが、早くに父を亡くし、困難に直面したヒロイン一家の中心として、稲垣さんの演技は素晴らしく、子役パートからバトンを受け取る立場の黒島結菜さんは当時「『ちゃんと引き継いでいけるかな』と不安になるくらい」との言葉を残している。

 順調にキャリアを重ね、昨年は大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にも起用された稲垣さんの何がすごいのか。そのヒントになりそうなのが「TWO WEEKS」で、(当時)8歳の稲垣さんを“はなちゃん”役に抜てきした岡光寛子プロデューサーの言葉。「来泉ちゃんは天才! 末恐ろしい」との印象を抱いたというが、その理由とは……。

 ◇「TWO WEEKS」プロデューサーは「天才」と

 殺人のぬれ衣を着せられ逮捕された主人公が、白血病の娘を救おうとする2週間の逃亡劇を描いた「TWO WEEKS」は、父娘による父性愛がテーマで、“白血病の娘・はな”は「とても重要な役」。岡光さんによると、稲垣さんの演技は当時から「とてもナチュラル」で、「『こういう演技をお願いします』というと即座に対応する感受性が豊か」でもあったという。

 さらに「天才」と思った節が「たくさんあった」という岡光さんは、「渡した台本を『どう読んだら、そういう演技になるのか?』と、来泉ちゃんに聞いたら『今、はなちゃんはこういう感情だと思うから、こういうふうに思いました』って。監督たちが、来泉ちゃんに芝居をつけたという話も聞いたことがありません」とも語っていて、「演技力があり、みんなに愛される力を持っている。それを自然にやっているところがすごい」とも話していた。

 岡光さんが“末恐ろしい”と感じた「ナチュラルさ」と「能動性」。もちろん、これは子役としての評価で、そこにはたぶん「将来への希望的観測」が加味されていたと思うが、その後の稲垣さんの活躍を見れば「正しかった」と言えるのではないだろうか。

 とはいえ、まだまだ15歳。引き続きの成長にも大いに期待したいところだ。(六城山希/MANTANWEB)

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