King Gnu井口理:吉田修一原作「逃げろお嬢さん」で2作目の映画主演 ポスター&予告編映像解禁 深川麻衣と共演

映画「逃げろお嬢さん」ポスタービジュアル (C)2026 吉田修一/KADOKAWA/In Her Room
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映画「逃げろお嬢さん」ポスタービジュアル (C)2026 吉田修一/KADOKAWA/In Her Room

 4人組ミクスチャーロックバンド「King Gnu(キングヌー)」の井口理さんが、吉田修一さんの短編小説が原作の「逃げろお嬢さん」(伊藤ちひろ監督、10月2日公開)で主演を務めることが8月13日、明らかになった。井口さんが映画に主演するのは伊藤監督の「ひとりぼっちじゃない」(2023年)に続き2作目となる。井口さんはバンドでボーカル兼キーボードを担当する一方で、個人として昨年、吉田さん原作の映画「国宝」の主題歌「Luminance」に歌唱参加し、第49回日本アカデミー賞の主題歌賞を受賞した。

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 原作は、「国宝」や「横道世之介」で知られる吉田さんの短編集「逃亡小説集」(角川文庫)内に収められている同名の短編小説。伊藤監督は、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)や「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(2008年)などの脚本を手がける一方、井口さん主演の「ひとりぼっちじゃない」で映画監督デビューを果たし、2023年には監督・脚本・原案を担当した「サイド バイ サイド 隣にいる人」が公開された。今作では監督と脚本を担当する。

 井口さん演じる主人公の康太は、親の仕事を継ぎ、温泉宿を営んでいた。ある小道で前を走る車の様子がおかしいと心配して車を止めると、運転していたのは、高校時代から康太が推している元アイドルの鮎川舞子だった。ニュース速報で、舞子の夫が薬物で逮捕され、舞子自身も疑惑の中、行方不明になっているという報道を見たばかりの康太は混乱するが、これまでの人生を照らし続けてくれた“推し”である舞子に、今の自分ができることを全うしようと心に決める……というストーリー。

 元アイドルの鮎川舞子役を、「乃木坂46」の元メンバーで、今年俳優10周年を迎え、4クール連続ドラマ出演中の深川麻衣さんが演じる。

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 予告編の映像も解禁となった。舞子がラジオ番組でハガキを読み上げる声に乗せて、平凡に暮らす康太の様子が映し出される。舞子の夫が薬物で逮捕され、舞子自身も行方不明になっているというニュースに驚く康太。2人は偶然出会い、「私のことご存じですか」と聞く舞子に、「いえ、知りません」と即答する康太。「私は取り返しのつかないことに手を出したと思う」と、誰かに電話で話す舞子を、康太はそっと見守る。

 康太は「俺は、あなたの存在に何度も励まされ、支えられてきました。会って直接話をしたことがなくても、あなたはいつまでも大切な存在なんです」とモノローグで思いを語り、「俺、助けます」という決意の言葉とともに舞子の手を引いて歩き出す映像で締めくくられる。

 併せてポスタービジュアルも解禁された。必死に走る康太、そっと空を見上げる舞子、2人がテーブルをはさんで向き合うカット、舞子の手を引き歩く康太など、さまざまな2人の姿を切り取ったビジュアルに、「人生を支えてくれた推しに 今、僕ができること」というコピーが添えられている。

 井口さんらのコメント全文は以下の通り。

 ◇井口理さん(King Gnu、主人公・康太役)のコメント

 伊藤監督の作品への出演は「ひとりぼっちじゃない」から始まり、今回が3作品目になります。今回は山の民宿を営む康太という役柄を演じさせていただきました。
 吉田修一さん原作の世界観と監督の持つ世界観が合わさり「逃げろお嬢さん」は美しさと滑稽さが両立した世界として描かれています。
 昔好きだった人、自分の人生を救ってくれた人のことをどこまで信じ守れるかがこの作品の見どころになっていると思います。康太の孤軍奮闘を、みなさんに楽しんでいただければ幸いです。

 ◇深川麻衣さん(舞子役)のコメント

 舞子とは、名前もたどってきた職種も近くて、だからこそ共感できる部分もたくさんあり、シンパシーを感じました。
 康太と舞子の2人の関係性は、周りから見たら理解できない、滑稽なものに見えるかもしれません。でも2人の間にあった確かなものを見ていると、世論や常識をとっぱらった、自分にとっての真実や本当に大切なものについて、考えるきっかけになりました。
 そして舞子を演じている中で、自分をただただ真っすぐに信じてくれる人の存在がどれほどあたたかく、心強く、その存在にどれほど救われるのかを、身をもって実感できました。
 長野の豊かな自然の中での撮影は本当に心地よくて、撮影の日々が今でも恋しいです!

 ◇伊藤ちひろ監督のコメント

 誰かの活力や支えになりたくて、人の前に立って表現していく者たち。その想(おも)いを感じ取って、応援で応える者たち。その尊い循環を、わたしはとても美しいものだと感じています。
 いま世界で「推し活」によって輝きを増す人が広がるなかで、私は「応援すること」の本質について考えるようになり、そんなとき吉田修一さんの短編小説に出会うことができました。この物語には、生きていく間に私たちがいくつか通る愛の触れ合いの、その一つが描かれていると感じています。康太と舞子は、自分が貰った愛に応える。その愛は、励ましです。人から受け取ったエネルギーに励まされ、それが巡る。
 誰かの一つの過ち、世間の枠からはみ出た者に対して、攻撃することよりも応援することのできる人がいる。真相を知ろうと弄って好奇心を満たすよりも本質を信じる気持ちを大切にできる人がいる。そういう人たちの心の美しさを映画に残したいと思いました。「逃げ
ろお嬢さん」はそんな静かで確かな愛の循環を描いた映画だと思っています。

 ◇原作者・吉田修一さんのコメント

 映画「逃げろお嬢さん」に寄せて
 誰かをずっと応援してきた人に訪れる小さな奇跡の物語。この小さな奇跡を伊藤ちひろ監督がきらきらと輝かせてくれた。
 風に揺れる金色のススキ原のようなその輝きは、井口理さんと深川麻衣さんの声や体からあふれてくる深い人間愛のようでもあり、気がつけば2人が体験する小さな奇跡を心から応援していました。

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