風、薫る:第100回「注目度」 直美と小川の結婚を仲間が祝福 一方で暗雲が迫る予感も ピークは午前8時12分の74.3%

連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK
1 / 2
連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第100回(8月14日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時12分の74.3%だった。

あなたにオススメ

 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

 ◇待ち合わせの時間になっても現れない小川

 第100回は、りん(見上さん)に背中を押された直美(上坂さん)は、田之上屋へと向かう。しかし、小川(甲斐翔真さん)は時間になってもやって来ず、直美は1人で待ち続ける。

- 広告 -

 この日の注目度は、序盤は50%台でスタートし、中盤にかけて主に60%台を上下しながら、右肩上がりに上昇。終盤は、午前8時10分に73.5%と70%台に到達すると、その後はエンディングまでほぼ70%台を維持した。

 ◇直美と小川の結婚を養成所仲間が祝福

 節目の第100回は直美と小川の結婚がメインテーマ。ただピークとなった午前8時12分(74.3%)は少し意外な場面だ。

 営内作業中のけがで骨折し、待ち合わせに遅刻した小川。ようやく直美が待つ田之上屋に到着した場面は午前8時4分(62.5%)で、小川を夜になっても待ち続ける直美がマッチで火を付け、小川のことを思う直前の午前8時3分(64.4%)より下がっている。

 「私と家族になってくれますか?」。直美が小川に逆プロポーズした午前8時6分も62.5%と意外に注目度は低い。68.4%まで急上昇する午前8時7分は、ぜんそくの夫を抱える登勢(前田亜季さん)が住む長屋で、井戸の横に石けんを直美が置く場面。第100回のテーマとは全く違うシーンだ。

 注目度がようやく70%台に達した午前8時10分(73.5%)は、直美と小川の結婚を祝うため、看護婦養成所時代の仲間が田之上屋に集まり祝福した場面の後半部分。あいさつに詰まってしまった小川に代わり、直美が「幸せになります」と笑顔で宣言する。そんなシーンで10分台は始まり、2人は席に着く。仲間から出てくる祝福の言葉は「あの直美さんがねえ」。小川が「『あの』とは?」と聞くが、直美はごまかし通していると、牧師の吉江(原田泰造さん)が店に飛び込んでくる。

 続く午前8時11分は、直美が小川に「こちらが教会の牧師様で……父親みたいな人。吉江先生です」と紹介。直美を見守り続けてきた吉江は「父親……」と感慨深げにつぶやき、「直美さんを末永くよろしくお願いします」と頭を下げる。吉江の涙もあって、感動的な場面だが、注目度は69.2%とやや下がる。

 ◇ピークは直美の笑顔? それとも暗雲の影?

 そして、一気に急上昇したピークの午前8時12分(74.3%)。吉江に「Is this your life?」と訪ねられた直美が笑顔で「Yes!」と返答するあたりから始まるが、実は10秒程度で場面は瑞穂屋へ切り替わる。美津(水野美紀さん)が退職することになり、りんとともにあいさつに来たようだ。「リターン」が口癖の卯三郎(坂東彌十郎さん)に、りんもこれまで礼を言うとともに「まだ何もお返しできてなくて」と話す。りんと卯三郎の会話も、これまでの“歴史”の一区切りと考えると感慨深いが、やはり直美の「Yes!」に視聴者はクギヅケになったのだろうか。

 ただ、午前8時13分以降も73%台が続き、注目度はあまり落ちない。13分台はりんと卯三郎の会話の会話が続き、その後は待たせていた勝海舟(片岡鶴太郎さん)に卯三郎が合流し、食事に行く。

 午前8時13分の後半から14分は卯三郎と海舟の会話が見どころ。卯三郎が、今の社会状況を「存外、荒れた道を作ってしまったのかもしれません」と語るのだが、ちょっと気になる。瑞穂屋での場面は、ここまでの総括であるとともに、来週以降の展開に暗雲が垂れこめていることを暗示しているのだろう。そろそろ戦争の影も近づいてきそう。そんな予感をたっぷり漂わせた演出の方にも、視聴者は気になったということかもしれない。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)

最新の人物相関図 残り3週で新キャラ シマケン&寛太の肩書きに注目

連続テレビ小説「風、薫る」の最新の人物相関図(24週~)(C)NHK
連続テレビ小説「風、薫る」の最新の人物相関図(24週~)(C)NHK
写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事