VIVANT:竜星涼「第14話は新庄にとって集大成」 “チョッキー”OHMとの関係は

新庄を演じた竜星涼さん(左)と“チョッキー”OHMさん(C)TBS
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新庄を演じた竜星涼さん(左)と“チョッキー”OHMさん(C)TBS

 俳優の堺雅人さん主演のTBS系日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜午後9時)の第13話が8月9日に放送され、別班の情報を売ったとされる“最大の裏切り者”が判明する一方で、乃木(堺さん)の厳しい尋問を経て、犯人と目されていた新庄(竜星涼さん)の仕業ではないことも分かった。中でも乃木(堺さん)との厳しい尋問シーンが話題を呼んだ竜星さんが、尋問シーンの舞台裏や今後について語った。

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 ◇圧倒的なスケールに感じる「これが『VIVANT』」

 --第2シーズンの撮影を通して、日曜劇場「VIVANT」に戻ってきたと感じた瞬間はありましたか?

 やっぱり、この作品ならではのスケール感です。海外ロケはもちろんですが、国内の撮影でも、「ほんの数カットのためにこれだけのエキストラを集めるんだ」という驚きがあります。

 車で撮影場所まで移動していると、「この先、本当に何もないところへ行くのかな」と急に不安になる瞬間があって(笑)。そういう時に、自然と頭の中でテーマ曲が流れて、「これぞ『VIVANT』だな」と感じます。

 新庄が山本(迫田孝也さん)を見逃すシーンを撮り直した時も、わずか数カットのために約300人のエキストラが集まってくださって。一つの画に対するこだわりや、映像そのものが持つ力の強さは圧倒的だと思います。

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 --第13話では、新庄が別班の情報を売った人物ではないことが明らかになりました。第2シーズンの新庄をどう捉えて演じていますか?

 第1シーズンでは、新庄について描かれていない部分が多かったので、自分なりにいろいろな可能性を考えながら役を作っていました。第2シーズンの台本を読んでいく中で、「新庄はものすごく正義感の強い人物なんだ」ということを、より強く確信しました。

 有能だからこそ、目の前のことだけではなく、その先まで考えてしまう。別班への憧れもありますし、テントという組織を支えることも、彼なりに「現状をより良くしたい、守りたい」という思いにつながっていたんだと思います。公安の諜報員という自分の今いる立場だけではどうにもできないことがある中で、彼なりの方法を選んだ。第2シーズンでは、そうした新庄の正義感や信念が、よりはっきり見えてきた気がします。

 ◇かつて憧れた土俵に立った喜び

 --第13話では、乃木から激しい尋問を受けました。堺さんとあのシーンを演じることが決まった時の思いを教えてください。

 うれしかったです。劇中では「最悪の記憶」という言葉が出てきますが、僕、竜星涼にとっては“最高の記憶”になるようなシーンでした。「こういうのをやりたかったんだよな」と思いました。

 若い頃に日曜劇場「半沢直樹」を見て、ものすごく気持ちが高ぶったんです。「こういう作品に出たい」「自分も役者をやっているのに、どうしてこの作品に出演していないんだろう」と思ったくらい。

 第1シーズンで「半沢直樹」を見て憧れていた堺さんや演出陣と同じチームに入れたこと自体もうれしかったですが、第2シーズンでは、当時思い描いていた“堺さんと芝居でやり合う”という夢が、こういう形で叶いました。あの頃の自分に「頑張っていれば、いつかすごい機会が訪れるよ」と言いたいです。

 --実際の撮影では、堺さんとどのようにシーンを作っていったのでしょうか?

 尋問のシーンは丸一日かけて、長いやり取りを何度も何度も演じました。何回やったのか覚えていないくらいです(笑)。

 堺さんに「『半沢直樹』を思い出した。楽しかったよ」と言っていただけて、すごくうれしかったです。そこまで本気でやり合える相手として向き合っていただけたことも、自分にとっては大きかったです。翌日は声がガラガラになりましたが(笑)、それも含めて本当に思い出深いシーンです。

 堺さんは、どんなボールを投げても返してくださるんです。お互いにその瞬間の芝居を感じ取りながら投げて、返して、また投げる。そのやり取りにゾクゾクしました。「これだからお芝居って楽しいんだよな!」と、改めて思えた瞬間でした。

 ◇タイ語の芝居で探った感情の置きどころ

 --タイの大富豪、チョッキー・テーパーニット(OHMさん)とのシーンでは、タイ語のセリフもありました。苦労したことは?

 日本語ではない言語で、“芝居として話す”のは本当に難しかったです。自分のセリフを覚えていても、ネイティブの方が話すとスピードもイントネーションも違うので、「今、どこまでセリフを話したんだろう?」「もう自分の番かな?」と詰まることもあって。リハーサルで一つずつ確認しながら撮影していました。

 さらに難しかったのが、言葉と感情をどう結びつけるかということです。日本語で芝居をする時は、相手のある言葉をきっかけに感情が動いて、その気持ちを受けて次のセリフが出てくるんです。でも、タイ語は日本語と語順が違うので、日本語の感覚で捉えている感情の流れと、実際に口にするタイ語の言葉の順番がうまく重ならない。そのズレに最初はかなり戸惑いました。

 いろいろ試した結果、最終的には「日本語訳を軸に考えよう」と決めました。視聴者の方もセリフを日本語字幕で読むと思うので、日本語のセリフとしてどう感情が動くのかを大切に、実際に口にする言葉だけをタイ語にする。そう考えるようになってから、芝居を組み立てやすくなりました。

 --OHMさんとの共演はいかがでしたか?

 チョッキーは本当に愛くるしくて、ドラマの枠を超えて愛されるキャラクターになるんじゃないかなと思います。OHMさん自身もすごく自由で、イマジネーションが豊かな方です。その瞬間に求められているものを感じ取って、瞬時に正解を出していくセンスがあるんです。

 十分にコミュニケーションを取ることが難しい状況でも、相手やスタッフが求めていることをジェスチャーなどから感じ取って体現できる。それを見て「すごいな」と思いましたし、とても素晴らしい方でした。

 ◇新庄に訪れる大きな転機「ぜひリアルタイムで」

 --第14話を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

 明らかになった裏切り者の正体を受けて、第2シーズンの物語はここからさらに大きく動いていきます。これまでの話をあらためて見返していただくと、「ここにつながっていたんだ」と新しく気づけることもあると思うので、第14話に向けてぜひ振り返っていただけたらうれしいです。

 第14話は、僕が演じる新庄にとっても「VIVANT」にとっても集大成ともいえる回になっています。ここまで新庄が何を考え、どんな思いで行動してきたのか。その先に何が待っているのかも含めて、ぜひリアルタイムでテレビの前で見届けてください。

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