機動警察パトレイバー EZY:「何をやってもパトレイバーになる」 川井憲次の音楽の力 「ブッちゃんの部屋」

「機動警察パトレイバー EZY」の“File2”のスタッフトークイベント「ブッちゃんの部屋 パート3」に登場した(左から)若林和弘さん、川井憲次さん、出渕裕さん
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「機動警察パトレイバー EZY」の“File2”のスタッフトークイベント「ブッちゃんの部屋 パート3」に登場した(左から)若林和弘さん、川井憲次さん、出渕裕さん

 アニメなどが人気の「機動警察パトレイバー」の新作アニメ「機動警察パトレイバー EZY(イズィー)」の第2章にあたる“File2”のスタッフトークイベント「ブッちゃんの部屋 パート3」が8月27日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。監督を務める出渕裕さんと音響監督の若林和弘さん、音楽を担当した川井憲次さんが「パトレイバー」の“音”について語った。

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 川井さんは「アーリーデイズ」と呼ばれる初期OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)から音楽を担当してきた。出渕さんは「HEADGEARの誰よりも一番関わっているのは川井さんなので、川井さんが作曲するとパトレイバーになる。ほかの人はやっていないし、ほかのどんな人がやってもパトレイバーにはならない」と絶大な信頼を寄せている。

 川井さんは「パトレイバーの音楽を作る際に気をつけていること」を聞かれると「ないです」と即答。「パトレイバーを作るときは気楽なんです。何をやってもパトレイバーになる。細かい指示もあまりこないんです。放任主義なんです」「何にでも醤油を入れてしまうようなものなのかな? 新しいものを作ろうとするけど、何かが足りないと思って、醤油を入れてしまう。自分が食べておいしいものを作ろうとしています」と制作の裏側を明かした。

 「音楽制作で変化したこと」が話題になると「昔はテープレコーダーだったけどPro Tools(コンピューターのソフトウエア)になった。あとはそんなに変わっていません。シンセサイザーもソフトウエアを使うけど、半分はハードウエアですし。ミックスは自分でやっています。アナログを通さない方が効率がいいけど、僕はアナログでミックスしている」と説明した。

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 File1では、押井守さんが監督を務めた「ケルベロス-地獄の番犬」の予告のオマージュも話題になった。川井さんは「EZY」で特に印象的だった曲について「ケルベロスのパロディーですね。自分の曲なのに耳コピしました。ピアニストはケルベロスのときの方なんです」と感慨深そうに振り返った。

 若林さんが「苦労した記憶ばかり」と話すように、スタッフが細部までこだわり抜いた。川井さんは「正直、若(若林さん)の音楽の使い方は大満足です」と太鼓判を押した。

 「機動警察パトレイバー」は、ゆうきまさみさん、出渕さん、伊藤和典さん、高田明美さん、押井守さんによる伝説のクリエーター集団「HEADGEAR(ヘッドギア)」によって生み出されたメディアミックスプロジェクト。1988年に「アーリーデイズ」と呼ばれるOVAから始まり、ゆうきさんによるマンガ、テレビアニメ、劇場版アニメ、小説、オーディオドラマ、ゲームなどが展開されてきた。

 「機動警察パトレイバー EZY」は、労働人口減少が進み、AI技術による自動化が進んだ2030年代の日本が舞台となる。全3章、全8話構成で、第1章が5月15日、第2章が8月14日に公開された。第3章が2027年3月5日に公開される。

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