解説:「風、薫る」吾郎役で話題の28歳 甲斐翔真は「ど根性シアター俳優」 舞台の経験を糧にドラマでも活躍中

連続テレビ小説「風、薫る」で小川吾郎を演じた甲斐翔真さん(C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」で小川吾郎を演じた甲斐翔真さん(C)NHK

 見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、直美(上坂さん)の夫で軍人の小川吾郎を演じた俳優の甲斐翔真さん。死の間際まで直美を思い続けた吾郎を見事に演じきり、SNSでは「素晴らしい演技に引き込まれた」「ますます活躍しそう」といった声が上がった。デビュー10年で初めての朝ドラ出演を果たした甲斐さんとは、どのような俳優なのか。これまでの歩みや自身の発言などからひもといてみたい。

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 甲斐さんは1997年11月14日生まれ、東京出身の28歳。特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」(2016〜17年)にパラド/仮面ライダーパラドクスとして出演し俳優デビュー。デビュー後の5年は映像をメインに、それ以降は舞台に注力して俳優活動を続けてきたという。

 2020年のミュージカル「デスノート THE MUSICAL」では主人公・夜神月役を演じ、初舞台で初主演を果たした。その後「RENT」「マリー・アントワネット」「ロミオ&ジュリエット」「エリザベート」など数々のグランドミュージカルに主要キャストで出演し、ミュージカルスターの道を一気に駆け上がった。

 2025年には、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した俳優に贈られる「第50回菊田一夫演劇賞」を受賞。授賞式のスピーチでは、コロナ禍の2020年に舞台デビューし、「お客さまが声を出すことや心から笑うことが制限されていた中、生の舞台ではあるまじき、生の空間を制限するという状況下でミュージカルをやってきました」と振り返り、自身を「ど根性シアター俳優」と称した。

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 映像作品では、2025年度の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に大工の長七役で出演。大河ドラマ初出演を果たしたほか、2026年に入ってからは、3月から放送された夜ドラ「ラジオスター」(総合)、そして「風、薫る」とNHKのドラマへの出演が続いた。

 甲斐さんは「NHKのドラマは、舞台のような撮り方をするんです。リハーサルもあって長回しで。シーンの頭から最後まで一気に撮ることも多いんです」と説明し、「だから、舞台をやってきて良かったなと思っています」としみじみ語る。

 「映像の仕事を頑張っても、なかなか朝ドラ出演を勝ち取るまでは行かなかった中で、舞台で5年間特訓して、新しい世界に足を踏み入れて、探究心を持って歩んできました。そして10年目で朝ドラに出演できたこと、『風、薫る』に出会えたことに、意味があると感じています」

 舞台での経験を糧に、映像の世界でも活躍の場を広げている甲斐さん。舞台で培った表現力と持ち前の“ど根性”を武器に、今後もさまざまなドラマで素晴らしい演技を見せてくれるに違いない。(赤松美景/MANTANWEB)

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