薬屋のひとりごと
第50話 火鼠の皮衣
10月9日(金)放送分
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された小林有吾さんのサッカーマンガが原作のテレビアニメ「アオアシ」の第2期「アオアシ Season2」がNHK・Eテレで10月4日から毎週日曜午後5時に放送される。Jリーグのユース年代を題材としたサッカーマンガで、愛媛県から単身上京し、セレクションの末、名門クラブのユースチームに入団した主人公・青井葦人(アシト)が成長していく姿を描く。Season2は、アシトがBチームからAチームに昇格し、トップチームでも活躍する天才ミッドフィルダーの栗林晴久、圧倒的なフィジカルを持つ阿久津渚らAチームの面々に圧倒されながらも食らいついていく。アシト役の大鈴功起さん、阿久津渚役の武内駿輔さん、栗林晴久役の梅原裕一郎さんにSeason2収録の裏側や、見どころを聞いた。
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大鈴さん Season2の制作が決まったことを聞いたのは2024年末くらいで、収録は2026年からだと伺いました。Season2があるかどうかも分からなかったので、決まったことのうれしさと、「(収録は)すごく先だな」という気持ちがありました。あと「ちゃんとやらなきゃ」と気が引き締まりました。ただ、気付いたらあっという間に収録が始まる時期になっていて、時の流れの速さにびっくりしました。
梅原さん 4年と結構期間が空いたので、また一から役作りするくらいの気持ちで臨まなきゃいけないなと思いました。
武内さん またあのメンツが集まるのかと思うとすごくワクワクしました。試合中の収録も本当に声かけし合っているような臨場感を大切にしているすてきな作品ですし、部活っぽい雰囲気、「アオアシ」独特の空気感があるんじゃないかなと思うので、また集まれるうれしさがありました。
大鈴さん アシトは最初から変わらず、すごく真っすぐで、貪欲で、とにかくサッカーが好きで、家族のために早くプロになりたいという想いを持っているのですが、Season1から精神面の成長がすごい。「アオアシ」という作品全体のテーマとして「考える」ということが一つあると思うのですが、それをすごく体現しています。最初の頃はガツガツ感というか、「俺が俺が」というところがあって、ポジションをフォワードからサイドバックに変更されてすごく沈む時もあったのですが、そこでもめげずに、それすら糧にしてやり続けるところもすごく尊敬できるなと思います。
梅原さん 栗林は能力的なところも、プロとしてもう試合に出ているという面でも他のキャラクターに比べて一歩先を行っているキャラクターで、一言で言ってしまえば「天才」。天才が故になのかは分かりませんが、つかみどころがないところが多々ある。ただ、試合中にはものすごい熱量を見せますし、普段は穏やかなところもあって、孤高の天才ではあるんですけど、周りのことをちゃんと見ているというか、決して孤独ではないというか。周りに的確な助言ができるところは栗林のすごいところだと思いますし、栗林に言われたら納得せざるを得ない説得力がある。そこは尊敬できる点かなと思っています。
武内さん Season1と比べるとSeason2は、阿久津がアシト世代と試合で関わることがすごく増えてくるので、周りのチームメートを落としても自分にメリットがないことにだんだん気付き始める。
武内さん 自分が一番真剣にサッカーやっているという想いや、同期の栗林に対する想いなど、すごくギラギラしているものがあるので、それを本人もどう受け止めたらいいか分からないけれども、ひとまず試合に没頭するという。その辺りがSeason1との違いというか。まだ成長という感じではないですけど、新たな転機みたいなところがSeason2の見どころの一つかなと思います。阿久津は意外とそんなに横暴なやつでもなくて、自分のプレーは自分が一番分かっているという冷静さもすごくあるところは尊敬できるかなと思います。
梅原さん 大鈴君は本当にエネルギーに満ちあふれているというか。座長として引っ張っていかなきゃいけないという意識があるとは思うのですが、大鈴君自身の人懐っこさとか、そういうところで周りがついていきたくなる。そういう強いエネルギーを持っているなと思います。
武内さん テストも本番も全力なので、本当にアシトにぴったりだなと思います。最初の頃、アシトは元気しか取り柄がないというのがリアルなポイントだと思っていて、Season1、Season2を通しても、才能があるのかないのか、周りの同年代もどのくらいの実力なのか正直分からないところがあるような気もするし。ただ、監督だけがポイントポイントで「やってみるか」と実力を試してくる。そういうところは現場の収録の様子とも重なるような気はします。要所要所で大鈴君もすごく試されてるポイントがある。アシトも文章に書き起こして、理論立ててやるところがありますが、大鈴君もそれに近しい取り組みをしているんじゃないかなと勝手に感じる部分もあるので、じかにアシトを感じられるなと。実際はどうなの?
大鈴さん おっしゃる通り、僕はすごくアナログなタイプで、何事もノートに書き込む、文章にすることは意識してやっていますし、そうしないと自分の中で飲み込めない部分がまだあるんです。だから、当たっています(笑)。
武内さん よかったです。
大鈴さん Season1の頃は右も左も分からない状態で始まって、とにかく食らいついていくしかない、周りの先輩方に負けないように頑張ろうというところで、アシトとも共感していました。それが4年たって、いろいろなお仕事をさせてもらって、後輩もできて、経験値を重ねて、アシトが明確な成長をしている分、僕自身も4年間やってきたことをちゃんと出さなきゃなと。Season1の時と同じだったらやばいよな、そう思われたくないなと、そういう意識でとにかく全力で今できる最大値を出そうと思っています。
武内さん とりあえず(現場で)梅原さんの隣の席に座るっていうことですかね。
大鈴さん あれは意識していたんですか?
武内さん 阿久津と栗林はコンビではないんだけど、対照的かというとそれもまた微妙なところで。栗林も栗林で、阿久津を「あっくん」と愛称で呼ぶくらい気にかけている存在で、友達みたいな感覚もあるんじゃないかなと思います。阿久津は阿久津で、栗林がどうしても気になる横にいる存在で、自分が彼を「指標」と思っているところも悔しいし、どこか認めたくない。やはり周りの反応や実際のプレーを見ていても、栗林は一個飛び抜けたところがあって、でも自分も実力なら追いついているはずというジレンマもあって……なので、梅原さんの隣に座るのは大事かなと思います(笑)。離れて座ってもあんま意味ないかなという気はしますね。
梅原さん 確かに、隣に武内君がいることが多いですが(笑)。栗林は本当に天才で、僕は天才じゃないので、その天才感がSeason1の時は正直まだ分からなくて。それから4年空いて、また栗林を演じるとなった時に、分からないものは分からないでいいのかなと、ちょっと吹っ切れた部分もありました。何考えているか分からない雰囲気を出すのが多分正解というか。他のキャラクターとちょっとテンポ感が違ったりとか、ちょっとしたズレがあってもいいキャラクターなんだなと思って、Season2から気持ちが少しラクになったというか。
梅原さん そうなんですよね、彼自身も多分、分かっていない。感覚的なところで話しているので、それを僕が分解してどうこうするよりは感覚でしゃべったほうが栗林っぽくなるのかなみたいなのはありましたね。
大鈴さん Season2は、アシトがAチームに上がって、先輩たちとの実力の差を思い知るのですが、そこでへこたれずに前を向き続けるアシトがどう試練を乗り越えていくのかを見てほしいです。アシト以外のユースチームのみんなや先輩たちにも葛藤があって、チームがどうやって一つになって、強敵たちに立ち向かっていくのか、注目してほしいなと思います。
(しろいぬ/MANTANWEB)
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