PSYREN -サイレン-:安田陸矢×風間万裕子インタビュー アゲハの「雨宮を助けたい」という思い 桜子の「弱さ」を軸に

アニメ「PSYREN -サイレン-」に出演する安田陸矢さん(左)と風間万裕子さん
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アニメ「PSYREN -サイレン-」に出演する安田陸矢さん(左)と風間万裕子さん

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された岩代俊明さんのマンガが原作のテレビアニメ「PSYREN -サイレン-」が10月5日からTOKYO MXほかで放送される。原作は、2008~10年に連載され、「AnimeJapan(アニメジャパン)」の投票企画「アニメ化してほしいマンガランキング」に3度もノミネートされるなど完結から約16年を経た今も根強い人気を誇る。高校1年生の夜科アゲハが、全国規模で起こっている連続“神隠し”失踪事件の黒幕と噂される秘密結社サイレンにアクセスし、命を懸けたゲームが始まる……というストーリー。夜科アゲハ役の安田陸矢さん、アゲハの幼なじみの雨宮桜子役の風間万裕子さんに、収録の裏側を聞いた。

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 ◇アゲハで広がった役の幅

 --原作を読んだ印象は?

 安田さん オーディションの前に初めて読んだのですが、王道感がありつつもダークな雰囲気や独特の不気味さがあって、みんなが大好きな「能力もの」という要素も詰まっています。大人になってから読めてよかったなと思いました。幼少期に読んでも理解しきれなかったかもしれない深い部分や難しさもあるので、今の年齢で出会えたことがよかったです。出演が決まってから一気に徹夜で読み切ってしまうほど面白かったです。

 風間さん 私もオーディションが決まってから一気に全巻読みました。先がどうなるのか気になって手が止まらなくなる魅力があります。何より身体強化して戦うスタイルが「能力もの」の王道ド真ん中ですよね。叫びたくなるような技名など心をくすぐる要素が盛りだくさんで、とても魅力的だと感じました。

 --オーディションの手応えは?

 安田さん アゲハは王道の不良少年ですが、僕はこれまで不良役を演じたことがありませんでした。学生時代も校則を守って真っすぐ帰宅するタイプだったので(笑)。スタジオオーディションに進めたこと自体が意外で、終わった後も手応えがなくて「自分ではないかもしれない」と、どちらかといえばマイナスな気持ちでいたので、決まったときは驚きました。アゲハと出会えたことで演じられる役の幅が広がり、声優人生においても非常に大切な役をいただいたと感じています。

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 風間さん 私は「やるだけのことはやって後悔しないようにしよう」という気持ちでオーディションに臨みました。終わった後は一喜一憂しないよう一度頭から外すようにしていたのですが、「やるだけやったぞ、あとは運と巡り合わせだ」という感覚でした。桜子という役にどれだけ寄り添えたかだと思っていたので、結果が出るまではスヤスヤ寝て待っていました(笑)。

 ◇必死に食らいつく!

 --キャラクターを演じる中でブレない軸として意識しているところは?

 安田さん アゲハは主人公ですが、「世界を救う」や「人を助ける」だけで生きているわけではありません。彼にとっての軸は「雨宮を助けたい」という思いです。台本を読む際も常に雨宮の目線を意識し、ほかのキャラクターと接する時とは違う、彼女に対する特別な感情を込めて演じるようにしています。

 風間さん 桜子は物語のキーパーソンであり、最初はサイレンの世界に詳しいこともあって、みんなの前に立つ強い女の子という印象が強いです。しかし、読み進めると、内面はとても繊細で弱い部分を抱えていることが分かってきます。その弱さを隠すために強がって表に立っているところがあるので、演技の軸に「弱さ」を置いています。最初から強く演じすぎず、年頃の女の子らしさや成長の余白を残すこと、特にアゲハに対して見え隠れする繊細な感情の動きを大切にしながら演じています。

 --共演してみたお互いの印象は?

 安田さん 風間さんは本番前にすごく緊張されていると感じていたのですが、マイク前に立つと、それを一切感じさせない立ち振る舞いとお芝居をされるんです。桜子のように弱さを見せずに引っ張っていく姿が本当に格好よくて、アゲハの気持ちと重なりました。

 風間さん 緊張していても、自分の気持ちを置いて、マイク前では役として全霊で立とうとしていたので、そう言っていただけてうれしいです。私は、安田さんのお芝居の力強さや、アゲハとして現場を引っ張ってくれる姿を見て「サイレンの世界に来た!」と引き込まれました。いつも安田さんの背中に追いつこうと必死に食らいついています。

 --共演は今回が初めてだった?

 安田さん メインのキャラクターでがっつり共演するのは今回が初めてです。風間さんはすごくフレンドリーに接してくださるので、本当に話しやすくて助かりました。キャストの中でも僕たちは芸歴が近いというのもあって、現場でのよりどころになっています。

 風間さん ありがとうございます! ベテランの先輩方も本当に優しくて、お芝居のアドバイスだけでなく温かい言葉をたくさんかけてくださり、この現場にいられることが日々幸せだなと感じています。

 ◇喉が鍛えられた現場

 --特に苦労したシーンは?

 安田さん とにかく「叫ぶシーン」が多いんです。画面上のボールド(指示)で10~20秒くらいずっと叫び続けることもあって、必死でしたし、喉を酷使しました。その日の収録が終わったら、喉の薬を飲んで、加湿しまくり、一切しゃべらずにすぐに寝ました(笑)。おかげで喉が鍛えられ、たくましくなったと思います。

 風間さん 桜子は1話の中での感情の振れ幅が激しいところもあって、強い言葉を発したかと思えば、泣き出したりと情緒を切り替えないといけません。感情の流れをしっかり自分の中で組み立てて臨まないと、置いていかれてしまう恐怖がありました。先輩から「台本に書き込みすぎると芝居をなぞってしまうから、頭をクリアにした方がいい」とアドバイスをいただき、試行錯誤しながら自然に演技に没入できるようになりました。

 --作中にはテレホンカードがキーアイテムとして登場します。お二人はテレホンカードを使ったことがある?

 安田さん 僕は公衆電話自体を使った記憶がほとんどないですね。学校の通用口などに置いてあって、友達がカードを使って家に電話しているのを横目で見たことはありますが。

 風間さん 私は携帯電話を持っていなかった小学生時代、連絡用に親から持たされていました。友達の家の電話番号を暗記していて、間違えて友達の親に「ママごめん、遅くなる!」とかけちゃったことがあります(笑)。

 --最後に放送を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

 安田さん 完結から16年たってもなお愛され続けている作品に携われることを本当にありがたく思っています。現代風にスタイリッシュにブラッシュアップされているところもありますし、連載当時に原作を読まれていた方も新鮮な気持ちで楽しんでいただけるはずです。キャスト、スタッフが一意専心で向き合っているので、ぜひご視聴よろしくお願いいたします!

 風間さん スタッフ、キャストが一丸となって全力で制作している作品です。迫力の戦闘シーンや能力の発動描写を楽しみ、ぜひお気に入りの推しキャラや推し技を見つけてください。一緒に「PSYREN -サイレン-」の世界を冒険していただけたらうれしいです!

 16年の時を経てアニメとしてよみがえった名作「PSYREN -サイレン-」。互いに背中を預け合いながら演じる安田さんと風間さんのフレッシュで真摯な掛け合いに、注目したい。(阿仁間満/MANTANWEB)

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