解説:「ブラッサム」“チビ珠”村上蘭も話題 朝ドラ子役に見るNHKの“発掘力”

連続テレビ小説「ブラッサム」で幼少期の主人公・葉野珠を演じた村上蘭さん(C)NHK
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連続テレビ小説「ブラッサム」で幼少期の主人公・葉野珠を演じた村上蘭さん(C)NHK

 9月28日にスタートした石橋静河さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブラッサム」(総合、月~土曜午前8時ほか)。作家・宇野千代(1897~1996年)をモデルとした物語で、第1週は主人公・葉野珠の子供時代にスポットが当たった。珠の幼少期を繊細かつ印象的に演じた村上蘭さんの好演に、改めてNHKの“発掘力”を感じ取ったドラマファンも多いのではないだろうか。

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 ◇426人から珠役に抜擢! 村上蘭の魅力は「強いまなざしと笑顔」

 426人が参加したオーディションを経て珠役に抜擢された村上さんは、2014年1月29日生まれの12歳。出演が発表された際には、「私は朝ドラに出ることが大きな目標でした。オーディションの結果が出たときは家族と抱き合って喜びました。『ブラッサム』に出会えてとてもうれしい気持ちです。その喜びと、主人公・葉野珠の幼少期という責任感を持ち、石橋静河さんにしっかりつなげられるように頑張ります!」と意気込みを語っていた。

 「ブラッサム」の制作統括・村山峻平さんは、村上さんの起用理由について「演出担当が村上さんに強くひかれたということが決め手になったのですが、私としてもすごくいいなと思ったのは、大人になった珠を演じる石橋さんとも共通する、強いまなざしと笑顔」と説明した。

 そんな村上さんに対して、SNSでは「村上蘭ちゃんすごくない!? 12歳であんな演技できるの?」「感情表現が終始素晴らしくて震える」「演技力が半端ない。めちゃくちゃ泣かされた」「脅威の演技力と存在感」「今後が楽しみな役者さん」「いつか朝ドラのヒロインとして再び演技を見てみたい」などと称賛の声が上がっている。

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 朝ドラという夢の舞台で、大人顔負けの演技力で視聴者に鮮烈な印象を残した村上さん。今後どのような俳優キャリアを築いていくのか、今から楽しみでならない。

 ◇オーディションで「即決」 澤井梨丘は「ブギウギ」で鮮烈な印象

 村上さんのように、朝ドラヒロインの子供時代を演じ、注目を集めた子役として、近年では「ばけばけ」(2025年度後期)の福地美晴さん、「あんぱん」(2025年度前期)の永瀬ゆずなちゃん、「ブギウギ」(2023年度後期)の澤井梨丘さん、「舞いあがれ!」(2022年度後期)の浅田芭路さん、「ちむどんどん」(2022年度前期)の稲垣来泉さん、「おちょやん」(2020年度後期)の毎田暖乃さんの名前が挙げられる。

 中でも、約700人が参加したオーディションから選ばれ、「ブギウギ」のヒロイン・鈴子(スズ子、趣里さん)の子供時代を演じた澤井さんの印象は強い。同作のチーフ演出を務めた福井充広さんは「僕らの間で即決でした。通常はあまりやらないんですが、オーディションが終わった後にちょっと引き留めて、髪の毛を切れるかと聞いて、すぐ撮影準備に入れる体勢が整うかどうか、確認を取ったくらい、澤井さんは光っていました」と当時、絶賛していた。

 ドラマ出演は「ブギウギ」が初めてだったが、確かな演技力、抜群の歌唱力を発揮し、見る者に鮮烈な印象を残した。福井さんは「お芝居、歌、踊り、そして周囲に愛される人柄を兼ね備えた奇跡の組み合わせの持ち主」とその才能に太鼓判を押した。

 NHKによって“発掘”された澤井さんは、2024年4月期のドラマ「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系)に入院患者・井本奏美役で出演。木村拓哉さん、天海祐希さんら豪華キャストの出演が話題になった同作で、堂々とした演技を披露。以降も、持ち前の演技力と歌唱力を生かし、ミュージカルや舞台でキャリアを重ねている。

 ◇15歳になった“実力派” 毎田暖乃はすでに朝ドラ3作に出演

 “発掘”という意味では、毎田さんの名前も外せない。キャリアの第一歩を踏み出したのは、2019年度後期の朝ドラ「スカーレット」。先述の通り「おちょやん」にも起用され、このときはヒロイン・千代(杉咲花さん)の子供時代と、千代のめいの春子を見事に演じ分け、話題になった。

 毎田さんは「おちょやん」で、約500人が参加したオーディションから千代役に抜てき。同作の制作統括・櫻井壮一さんは「オーディションで見た瞬間、『この子はレベルが違う』と思った。相手のお芝居を見て演技できる子はほとんどいなくて、最初から相手を受けて芝居するのが突出していた。怒鳴ったり、笑ったり、泣いたり、幅の広い芝居ができる」と称賛していた。

 千代役で子役としての知名度をアップさせた毎田さんは、2022年1月期のドラマ「妻、小学生になる。」(TBS系)、同年の8~9月に放送されたNHKの夜ドラ「あなたのブツが、ここに」にもメインキャストで出演。そして、2024年度前期の「虎に翼」で、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉さん)の娘・優未役として約3年半ぶりに朝ドラにカムバック。以降も、多数のドラマや舞台で活躍し、15歳にして抜群の演技力が光る実力派俳優へと成長している。

 “天才子役”を次々と朝ドラに出演させる審美眼は、まさにNHKの優れた“発掘力”があってこそ。今後も朝ドラを中心に、さまざまな映像作品で、生き生きとした子役たちの演技が見られるに違いない。(赤松美景/MANTANWEB)

最新の人物相関図 主人公・珠と家族&岩国の人々

連続テレビ小説「ブラッサム」の人物相関図(C)NHK
連続テレビ小説「ブラッサム」の人物相関図(C)NHK

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