モヤさま:さまぁ~ず“新相棒”狩野アナに聞く 大江アナ後任に葛藤も

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 テレビ東京系の人気番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」(日曜午後7時)で、大江麻理子アナウンサー(34)の後任に抜てきされ、「さまぁ~ず」の“新相棒”として21日の放送から狩野恵里アナウンサー(26)が出演中だ。「どうしても大江さんだったらこうやっていたのかなと考えつつ、ロケに臨んでしまっていた」と後任としての葛藤を明かす狩野アナに、2回目の登場となる28日の「浦和」編の放送を前に話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「モヤさま」は、「さまぁ~ず」の大竹一樹さんと三村マサカズさん、大江アナの3人が、“モヤモヤ”することにツッコミを入れながらブラブラする街歩き番組として07年1月に特別番組としてスタート。深夜枠でのレギュラー放送をへて、10年4月にはゴールデン進出を果たした。

 番組スタート時から出演していた大江アナは7日の放送で卒業し、21日の放送で初登場を果たした狩野アナだが、「さまぁ~ず」の三村マサカズさんから「38歳?」と言われたり、注文した料理を押し黙ったまま食べるおなじみのシーンで話を続け、三村さんから「黙れよ!」と激しく突っ込まれたりするなど、“洗礼”を受けたと話題を集めた。

 実はバラエティー番組はほぼ初めて。ロケ前日は緊張で3~4時間しか眠れなかった。事前の打ち合わせは一切なしで、「さまぁ~ず」との初対面の様子を撮影され、「涙目になりながら、どうしようって思っていた」と振り返る。大江アナからは、「とにかく『さまぁ~ず』のお二人を大事に」「街の方々に親切に」という二つのアドバイスをもらったが、「何にどう反応していけばいいのか、まったくわからなかった」と戸惑いながらのロケだったと明かす。

 一方で、初回ではギョーザを食べるシーンで、肉汁が飛び出して、目に入ってしまうシーンがあり、大きく盛り上がった。それまでは「緊張でガチガチだった」と振り返っていたが、「ギョーザの一件があってから、正直吹っ切れた部分がある」と笑みがこぼれた。

 「もともとドジでおっちょこちょいで、常にあわてている」と自己分析する狩野アナ。前任の大江アナは、「どんなときでも言葉遣いや立ち居振る舞いが完璧。あんなふうには絶対なれない」と尊敬のまなざしで、その後任に抜てきされた瞬間は「びっくりしすぎて言葉にならなかった」と驚がく。その後は、「恐怖とおののきだった」と語るなど、大きなプレッシャーが押し寄せたと明かす。

 「モヤさま」の収録も数回経験したが、「本当にこれでいいんだろうかと、まだ模索中。『大丈夫だよ』って背中の後押しがないと、怖いところはある」と胸中を明かす。今は、現場で学んだことをつづる“モヤさまノート”を作るなど勉強の毎日だ。

 それでも、覚悟は決まっている。「大江さんから変わって相当驚いたり、失望したりしている方も多いと思うのですが、新たな3人になることで、大江さんのときとは違った“化学反応”が生まれるんじゃないかなと期待しているんです」と力を込め、「さまぁ~ず」の2人とも、「徐々にですが、一歩ずつ距離が縮んでいってくれるといいなと思っています」と期待。「新しい3人を温かく長い目で見守っていただければ」と呼びかけた。「浦和」編は28日午後7時から放送。

 <プロフィル>

 かのう・えり 1986年生まれ、東京都出身。B型。09年に同局に入社。これまで、早朝のニュース番組「ニュースモーニングサテライト」や経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」を担当。現在は、「モヤさま」のほか、大江アナがMCを務めてきたミニ番組「宇宙ニュース」のリポーター、モータースポーツ番組「SUPER GT プラス」などに出演。性格は「マイペース」。趣味はピアノ、言語を覚えること、スポーツ。大学時代はフライングディスク競技の一種「アルティメット」に打ち込み、「体力だけは自信があります!」

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