ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
「機動警察パトレイバー」シリーズの実写化プロジェクトの完結編となる長編映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」(押井守監督)が1日に公開された。2014年4月から順次公開されてきた実写化プロジェクトの全7章に続くラストを飾る長編映画で、1000万人を人質に東京を混乱に陥れるテロリスト集団に警視庁の特科車両二課中隊(特車二課)が立ち向かう物語が描かれる。「パトレイバー」シリーズの初期OVAや劇場版アニメなどを手がけた押井監督がメガホンをとり、高精細な映像を駆使した壮大なスケールの物語に仕上がっている。
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人間型ロボット「レイバー」の衰退を受け、警察用レイバーを擁する特車二課は解隊の危機に直面していた。ある日、自衛隊から最新鋭の戦闘ヘリが強奪される事件が発生し、首都・東京の1000万人を人質にしたテロリスト集団が現れる。戦闘ヘリはレインボーブリッジへの攻撃を皮切りに首都を攻撃。テロリストの暴挙を止めるため特車二課が動き出す……というストーリー。
防衛省の全面協力で撮影されたというリアルな映像や最新VFXを駆使した今作は、邦画の枠を超える迫力に圧倒される。東京都庁周辺で戦闘ヘリが繰り広げるバトルシーンは、ハイクオリティーな上に科学的考証もなされているなど“通”の気持ちをつかんで離さない。全7章のエピソードを積み重ねてきたことで、筧利夫さん演じる主人公・後藤田隊長や真野恵里菜さん演じる泉野明らをはじめ、キャストがキャラクターと重なり合い、物語への感情移入がしやすくなった。全7章の物語を引き継いではいるものの、この長編から見ても、また原作を知らずともアクション大作として十分に楽しめる。原作ファン的には劇場版アニメ「機動警察パトレイバー2 the Movie」(1993年)の後日談的な要素もあり、押井監督のサービス精神も感じられる。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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