はたらく細胞!!
01「たんこぶ」
12月13日(金)放送分
貴家悠さん作、橘賢一さん画の人気マンガを基に、俳優の伊藤英明さん主演で実写化される映画「テラフォーマーズ」(三池崇史監督)の撮影現場がこのほど公開された。撮影の合間に開かれた会見には伊藤さん、武井咲さん、山下智久さん、山田孝之さんら主要キャストのほか、三池監督も登場。秋田奈々緒役の武井さんは「もともと原作を読んでいたので、映像になると聞いて、テラフォーマーはどんな状態で出てくるのかが一番興味深かった」と語り、「監督の挑戦についていくような気持ちでしたので、一致団結して皆が作り込んでいる感じにうまく乗っていけた気がします。完成がとても楽しみ」と充実感をにじませた。
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宇宙船「バグズ2号」を再現した船内セットで撮影は行われ、奈々緒役の武井さんは、小町小吉役の伊藤さんや武藤仁役の山下さんらと会話するシーンのほか、船内のコントロールルームに乗組員が集まってくる場面などに登場した。宇宙服姿に身を包んだ武井さんは「あれだけの大きなセットがあって、これだけリアルな宇宙服を着ることができて全力で奈々緒を演じられる環境がすごくありがたいです」と細部までこだわり抜かれた巨大な船内セットを絶賛し、「宇宙服がとても暑くて、スタジオの中で空調が止まってしまったりすると汗をかきつつ、やせちゃいそうです(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに撮影エピソードを明かした。
撮影と会見には、山田さん、ケイン・コスギさん、菊地凛子さん、加藤雅也さん、小池栄子さん、篠田麻里子さん、滝藤賢一さんらバグズ2号の乗組員も集結。コミックス1巻収録の“バグズ2号編”と呼ばれるエピソードをベースにした映画は、外国人のキャラクターも登場する原作の登場人物こそ全員日本人に設定が置き換えられているものの、原作に近いものを目指して製作が進められているという。キャスティングについても、大作にふさわしく今の日本の映画界を支える俳優や、原作が持つインターナショナルな雰囲気を再現するため国際派の俳優や演技派をそろえたオールスターキャストとなっている。
主人公・小吉とは古くから付き合いがある奈々緒について、武井さんは「強くて男勝りなところを感じさせますが、実際はそうではなくすごく弱いところを持っている」と印象を語り、「最後にかけてはとてもはかない女性だと思うので、そういったところをうまく演じていけたらいいなと思っています」と意気込みを語った。蛭間一郎を演じる山田さんは「コケとゴキブリという強いものを持って行く、つまり“黒いものと太陽の光を集めて熱を作る”というのは、すごい視点の考え方だと思った」と原作の発想に驚いたといい、「当時出ていた6巻ぐらいまでを買ってすぐに読み、そのタイミングでお話をいただき、参加したいと思った」と前のめりで出演を決めたという。さらに「内面的には原作とあまり変わらないので、空気や雰囲気を出すように心がけた」と山田さんが役作りを説明すると、まだあまり撮影で動きが少ない山田さんに「今のところ『智恵子抄』を読んでいるだけ(笑い)」と三池監督がツッコミを入れて笑いを誘った。
特殊メークについて武井さんは「特殊メークは初めての経験でしたので楽しませていただきました。映像になってCGで羽が足されると聞いているので迫力のあるシーンになっていればと思います」と笑顔を見せると、山田さんも「変異すると指先も20センチくらい伸びるキャラクターなので、指先の動きがきれいに見えるように練習しました。映画の中でも“変身”できるというのはなかなかないのですごく楽しい」と手応えを感じている様子だった。
今作について三池監督は「(完成したら)どういう作品になるのか教えてもらいたいぐらい(笑い)」とユーモアたっぷりに語り、「原作に正面からぶつかっていくとどんなテイストのものができるのかというのは興味を持っているし、世界のどんな国の人でも絶対に作れないものになると思う」と自信をのぞかせた。そして、「日本人が持っているエンターテインメントを作る力を発揮できれば、見たことのない世界観で見たことない面白さが生まれてくると信じています」と力強くいい、「強力なキャストとスタッフのみんなで一丸になって“挑戦している”という感じで、その挑戦している姿は、きっと見てくれる人にも伝わり、それも含めてエンターテインメントになり得るし、完成したときに裏切ることがないよう精いっぱいやっていこうと思っている」と意気込みを語った。
「テラフォーマーズ」は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中のマンガで、未来の火星を舞台に、人型のゴキブリと昆虫の能力を持った人間達の激しい戦いを描く。映画では、増えすぎた人類の移住先として火星を地球化する「テラフォーミング計画」により送り込まれたある“生物”が異常進化を遂げてしまい、その“生物”を駆除するため15人の日本人が火星に送り込まれる……という展開。映画は2016年4月29日公開予定。(遠藤政樹/フリーライター)
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