徳川埋蔵金:発掘SPで幕末の新資料発見 “黒幕”英国の関与示す 小栗忠順の“新証拠”も

「林修の歴史ミステリー 徳川家260年最大の謎 3000億円埋蔵金大発掘 最終決戦スペシャル」(TBS系)のMCを務める林修さん=TBS提供
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「林修の歴史ミステリー 徳川家260年最大の謎 3000億円埋蔵金大発掘 最終決戦スペシャル」(TBS系)のMCを務める林修さん=TBS提供

 27年間にわたって「徳川埋蔵金」の謎を追い続けている歴史バラエティーの最新版「林修の歴史ミステリー 徳川家260年最大の謎 3000億円埋蔵金大発掘 最終決戦スペシャル」(TBS系)が6日午後6時55分(一部地域午後7時)から、3時間スペシャルで放送される。今回は、舞台となる“幕末の謎”に焦点を当て、英国と薩摩藩、徳川の関係を示す新資料を英ケンブリッジ大学で発見、埋蔵金の“証拠”につながる古文書の記述も新たに紹介される。成田雅仁プロデューサーに見どころを聞いた。

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 「徳川埋蔵金」は1990年、TBSのバラエティー番組で、コピーライターの糸井重里さんを中心に、群馬県の赤城山中で発掘に挑戦。以来、断続的にスペシャル番組が放送されてきた。昨年12月に予備校講師の林修さんをMCとして8年ぶりに新シリーズが放送され、最新機器を駆使した発掘調査では、巨大な長方形の“影”を確認したながら、発掘には至らなかった。

 新シリーズから番組を担当する成田プロデューサーは「協力プロデューサーの那須田淳さんはじめ、発掘の現場スタッフは番組スタートからのベテランぞろいで、みなすごい知識を持っている。少しでも追いつこうと50冊以上の専門書を読みあさりました」と語る。新シリーズのポイントについて「MCの林先生は、みんなの知らないことを分かりやすく解説させたら日本一だと思う。歴史学者の磯田道史さんも明治維新の“敗者”である徳川の歴史の解明に全面協力してくれています」という。

 徳川幕府の大政奉還から150年を機に、今回は“幕末の謎”を追うため、埋蔵金の首謀者とされる幕臣・小栗忠順(おぐり・ただまさ)と対抗した倒幕側の動きを、舞台となった京都を中心に探る。さらに幕府と薩摩、長州藩の黒幕とされる英仏の関係を調査。その過程で、英ケンブリッジ大に残る、英国が薩摩藩と幕府の双方に資金を支援していたことを示すという文書を発見。また、番組収録後に磯田さんが古書店で見つけた古文書の中に、当時勘定奉行だった小栗が横浜での生糸貿易の関税を樽に詰めて送っていたという記述を発見。埋蔵金の資金ではないか、という新事実も紹介される。

 発掘では、番組の大ファンというタレントの佐々木健介、北斗晶夫妻が、現場での作業にも参加。留学を控える長男・健之介さんも出発日をずらして加わるという熱の入れようだった。前回、存在を確認しながら現場の安全のために掘り進めなかった“巨大な影”に迫っていく。

 成田プロデューサーは「埋蔵金を追う過程で、歴史に埋もれた事実が次々と発掘されてくる。今回は、埋蔵金の実行者とされる林鶴梁(はやし・かくりょう)も登場します。林先生の解説で誰にでも見やすい構成にしているので、歴史のロマンにワクワクしてほしい」と話している。

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