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アンジュルム:伊勢鈴蘭&長野桃羽インタビュー(2) 初心に帰るライブハウスツアー 「いつか強い曲が似合うグループに」

「アンジュルム」の伊勢鈴蘭さん(左)と長野桃羽さん

 インタビュー(1)の続き 「モーニング娘。’25」などが所属するハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」。6月に上國料萌衣さんが卒業し、伊勢鈴蘭さんが新リーダーに就任。8月には最年少メンバーの長野桃羽さんが加入し、新体制となった。11月12日に発売された新体制としては初となるアルバム「Keep Your Smile!」は、オリコン週間デジタルアルバムランキング(11月24日付)でグループ初の1位を獲得。11月30日には、秋ツアーのファイナルとなる日本武道館(東京都千代田区)公演「アンジュルム2025 autumn『Keep Your Smile!』final」を控えている。秋ツアーを振り返った思いや、新たな「アンジュルム」としての目標を聞いた。

 ◇ライブハウスでどう見せるか ファンもメンバーも汗をかく

 --9人の新体制で迎えた秋ツアーは、ライブハウスを中心としたツアーとなりました。「アンジュルム」としては久々のライブハウスツアーにどのような意気込みで臨みましたか。

 伊勢さん 前のリーダーの上國料さんが卒業前からずっと「ライブハウスツアーをやりたい」と言ってくれていて、私自身もライブハウスでやりたいと思っていました。私と橋迫鈴ちゃん以外のメンバーにとっては初めてのライブハウスツアーですし、年齢も近いメンバーで新体制としてこれから同じ方向を向いて進んでいかなければいけないという時に、改めて初心に戻るというか。ホールより演出が少ないライブハウスで「自分をどう見せるか」を大事にしようというきっかけとして、このツアーが始まりました。

 --実際に新体制でライブハウスツアーを体験して感じたことは?

 伊勢さん 自分自身もですが、メンバーを見ていると、「ファンの方にどう見せていくか?」とそれぞれが考えているのが伝わってきます。ライブハウスによっては、後ろのほうのお客さんがなかなか見えないという状況の中で、「どうやって後ろまで届けるか」と。「体全身を使ってこうやったらいいよね」とみんなで話し合うこともありました。私は、ファンの方にも声を出して盛り上げていただいて、どっちがステージか分からないくらいになるのが理想だなと思っていたので、そういう意味でファンの方にも育ってほしいという思いがありました。今は、自分が目指してたツアーに徐々に近付いていることを実感しています。

 --これまではホールツアーが多かったこともあり、「ライブハウスに行くのが初めて」というファンも多いと思います。メンバーとファンが一緒にライブを作っていくような感覚が大きい?

 伊勢さん 「ライブハウスは初めてです」という方がほとんどでした。普段のホールなど大きい会場だと、椅子があって、大きなビジョンもあって、メンバーをドアップで見られる環境の良さがあると思います。ただ、それをずっとやってきたことによって「見る楽しさ」は皆さんの中にあっても、「自分が盛り上げよう」というライブ感を私たち自身もあまり示せなくなっている感覚がありました。今回のツアーでは、お互いに汗かいて、すごくいいライブが作れているなと思います。

 --長野さんにとっては、アンジュルムとして初のツアーがライブハウスツアーとなりました。

 長野さん ライブハウスという場所にたくさんの人が集まって、すごく熱気があって、毎回めちゃくちゃ「熱いな!」と思います。ライブハウスだからこそ、ファンの方の顔がよく見えたり、楽しんでくれているのが直(じか)に伝わってきます。見てくださってる方の熱量が伝わってくるのもすてきだなって。皆さんが自分を温かく迎えてくださっていることもすごく感じられました。今後、ホールツアーをやることもあると思うのですが、このライブハウスツアーで感じた盛り上がりとか、そういうものはずっと大事にしていきたいな、多分忘れないんだろうなと思います。

 --大変さもあると思いますが、得るものも大きいツアーになっていると。

 伊勢さん そうですね。楽しいです。今回は、演出など決められたものが少ないですし、台本も極力なくして、いろいろなメンバーがその場で本当に心から思ったことを話してほしいし、パフォーマンスしてほしいというコンセプトがありました。その日によってライブの内容、温度感が全く違って、そういうところもすごくいいなと思いながらやっています。今回は本当に自由なので、たまにMCが長すぎて怒られることもありました(笑)。

 ◇リーダーになってからの変化

 --伊勢さんは、6月にアンジュルムの4代目のリーダーに就任されました。リーダーになって約半年で、自分の中で変化はありましたか?

 伊勢さん 毎日メンバーのことを考えるようになったことが変化かなと思います。リーダーをやるまでの自分は、分かりやすく言うと「自分だけで頑張っていればいい」と思っていた時期もありました。特に10代の時は、もちろんグループのことはすごく好きだったんですけど、グループのことを考えるというより、自分のことを考えるのでいっぱいいっぱいで、ほかのメンバーのことをあまり考えられていなくて。でも、今は毎日メンバーのことを考えていて、「このメンバー大丈夫かな」「この子はこうなったらもっとすてきだな」「みんなをどうしたらもっとよく見せていけるか」とすごく考えるようになりました。気づいたら四六時中考えていて、それが自分の中のすごくいい変化だと思います。

 --メンバーに対して「もっとこうしたほうがいい」と思ったことは、本人に伝えるのですか?

 伊勢さん 本人に伝えることもありますし、マネージャーさんと相談することもあります。私は、初代リーダーの和田彩花さんの時からグループにいて、いろいろなメンバーを見てきて、ファンの方もその時によって変わっていきます。卒業と加入を繰り返す中で、グループとしてのイメージを保ち続けるのはすごく難しいと感じるんです。今はメンバーもガラッと変わって、だからこそチャンスもいっぱいある。そう考えた時に、今のメンバーに合ったものを常に考えて、進化していきたいと思っています。

 --伊勢さんが目指すリーダー像は?

 伊勢さん これまでアンジュルムのリーダーは、3人がそれぞれ違って、すごくすてきだなと思います。私が心の中でずっと憧れているのは、初代リーダーの和田彩花さんです。私が加入して最初に出会ったリーダーが和田さんだったということもあるのですが。全てを包み込んでくれる優しさや、母のような強さがあって、今でも和田さんに対して思っていることは変わらなくて。私もみんなを包み込めるような優しさを持った人になれたらいいなと思います。

 長野さん 伊勢さんは、ツアーのリハーサルの時も「みんなで集まってお昼ご飯を食べよう」とか「通しの前にここを確認しよう」とか、すごく声をかけてくださって、振り入れの時もいつも先生と打ち合わせされていて、すごく考えてくださっているのが伝わってきます。優しいし、いつも見てくださっていて、何というか……輝いているなって思います。

 伊勢さん 本当ですか?(笑)。ありがとうございます。

 ◇これから目指す先 今のアンジュルムの魅力

 --長野さんは、加入して4カ月がたとうとしています。今後の目標を教えてください。

 長野さん アンジュルムに加入して、今の時期だからこそたくさんの方に注目してもらえるということもあると思うので、それで終わらせるんじゃなくて、ステージでいろいろなことを吸って、吸って、吸収して、成長していきたいです。アンジュルムに加入して、もっとグループのことを好きになったので、そんな大好きなグループをいろいろな方に知ってもらって、大好きになってもらいたいなと思います。

 --今の「アンジュルム」の魅力は?

 伊勢さん 私が今まで見てきたアンジュルムの中で、心からの明るさを感じるのが強みだと思います。これまでのアンジュルムは「女性としての格好良さ」や「自立」というイメージがあって、そういう楽曲も多いのですが、今はそこをメインにするのではなくて、また新しいものを私たちで作り上げて、そこを強みとしていきたいです。これからみんなで一緒に活動をしていく中で、強い曲も似合うグループになっていけたらいいなと思っています。根っからの明るさ、カラフルさを強みとする今のアンジュルムから、どんどん変化して、深みを増していけたらいいなと思ってます。

 --今は、育む時期という感覚でしょうか。

 伊勢さん そうですね。やはりファンの方の中には、強い曲を求めてくださる方もいて、それももちろん変わらず歌っていきたいんですけど、いつかはそういう曲も今のメンバーで似合うようになりたいというか。私が最初に参加したツアーが「輪廻転生」というタイトルで、時代は巡るという意味合いのツアーだったのですが、今それをすごく感じるんです。「輪廻転生」は、アンジュルムの一つの完成形だったのではないかと思うので、ここから私たちがまたそういうものを作り上げていけたらすごくいいんじゃないかと思っています。

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