この「ムショラン三ツ星 インタビュー」ページは「ムショラン三ツ星」のインタビュー記事を掲載しています。
5月23日にスタートしたNHKの土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」(総合、土曜午後10時)で主演を務める俳優の小池栄子さん。同日放送の第1話で、刑務所の管理栄養士として働くことになった主人公・銀林葉子を演じ、「実は正直なところ、この役柄をお引き受けするか、最初はすごく葛藤しました」と振り返る。小池さんがドラマや役について語った。
「ムショラン三ツ星」は、現役刑務所管理栄養士・黒栁桂子さんが刑務所内の知られざる食のあり様を描いた傑作ノンフィクションが原作。腕利きのイタリアンシェフとして名をはせた主人公が、ふとしたことから刑務所の管理栄養士として働くことになり、塀の中の刑務官や受刑者たちとのトラブルや騒動を乗り越える姿を描く、“刑務所社会派コメディードラマ”だ。
小池さんは主人公の葉子について「とても明るい性格ですね。ポジティブなところは自分自身とも似ていると思います」と話す。
「実際に、このドラマの原作者で主人公のモデルの黒栁桂子さんが現場にいらっしゃったのですが、表情と声のトーンですごくポジティブな方だとすぐ分かりました。“刑務所の栄養士”というのはなかなか難しい仕事だと思います。ただ、このポジティブさと明るさだったら、受刑者の皆さんとも1対1の人間同士としてお付き合いができる方なんだなとリスペクトを感じました。そういう人物を目指して演じさせてもらっています」
一方で「実は正直なところ、この役柄をお引き受けするか、最初はすごく葛藤しました」と明かす小池さん。その理由は……。
「受刑者の裏には、今もなお傷が癒えてない人がいるという大前提を踏まえないと、ドラマを見て嫌な思いをする方や過去の辛い経験を思い出す方がいらっしゃるだろうなと。ドラマのテイストもかなりポップなので、楽しい、いいお話という印象だけが伝わらないようにしなければと思いました」
また第1話では「刑務所の初出勤で自転車で向かうところ」のシーンが印象に残っている。印象に残っている。
「撮影のとき、監督に『やばいよ、やばいよ!』と叫びながら自転車で走る人いますかね? 大丈夫ですかね?と相談したんです。監督は『大丈夫、大丈夫』と言うのでそのまま撮影したのですが、仕上がりを見てすごく納得しました。銀林葉子というキャラは、ちょっと抜けているところがあって、子供たちにも助けられたりしていて、でもその辺がとてもチャーミングに見えて、単に強さやポジティブさだけではない彼女のキャラクターになっていると感じました」
ドラマは全5話で描かれる。
「舞台である濱崎刑務所は「おいしい給食が出る」のが評判の刑務所なので、月に一度郷土料理を入れるのが決まりです。第2話では、葉子が『刑務所の中にいると季節を感じられないから、給食に季節感を取り入れよう』とさらなるアイデアを出して、みんなで知恵を絞って完成を目指す、というストーリーが描かれます。それがまたドラマのラストにもつながってきたりするんです。ちなみに第2話の撮影現場で出ましたカレーやイカフライレモン、それに第3話の豆腐ドーナツは料理指導の方が作っているんですが、絶品でした。毎話どのような料理が出てくるか、そのあたりも楽しみにしていただけるとうれしいです」