「第15回TAMA映画賞」の　イベントの記事一覧
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　第15回TAMA映画賞の授賞式が11月25日、パルテノン多摩（東京都多摩市）で開かれ、最優秀男優賞に選ばれた佐藤浩市さん、鈴木亮平さん、最優秀女優賞に選ばれた菊地凛子さん、黒木華さんら各賞に輝いた俳優陣が出席し、会場を華やかに盛り上げていた。

　TAMA映画賞は、2009年に創設された映画賞で、前年の10月から当年9月に一般劇場で公開された作品、監督、キャスト、スタッフを対象に、TAMA映画フォーラム実行委員（市民ボランティア）の合議で選考される。国内映画賞のトップバッターとしても知られている。今年は最優秀作品賞に映画「怪物」と「雑魚どもよ、大志を抱け！」が選出された。

　最優秀男優賞の鈴木さんは「すてきな賞をありがとうございます」と喜び、「大先輩の方々が作り上げてきた役者道があるとしたら、その名に恥じない、自分もそれを継いでいけるような俳優になっていきたい。映画館に行って『鈴木の映画を見たい』と思ってもらえる俳優になりたい」と意気込みを新たにしていた。

　最優秀女優賞の黒木さんは、「最優秀新進女優賞をいただいてから10年経ちました。また10年の時を経てこの場に戻ってこられたことを大変うれしく思います」としみじみ。「目の前にあることを一生懸命にやっていきたい」と誓っていた。

　最優秀新進男優賞は人気グループ「Snow Man」の目黒蓮さん（わたしの幸せな結婚。月の満ち欠け）と、俳優の奥平大兼さん（君は放課後インソムニア、ヴィレッジ、あつい胸さわぎ、映画 ネメシス 黄金螺旋の謎）が受賞。目黒さんは「Snow Manでパフォーマンスの表現力が、芝居を経験することで幅が増えた」と俳優業の影響を明かし、「Snow Manでいるときはなるべく自分、目黒蓮というものをどれだけ足していくかという感じで。役を演じさせていただくときはどれだけ自分を引いていくか。足し算と引き算」とアイドルと俳優の違いを語った。

　「君は放課後インソムニア」などの演技を評価された奥平さんは、同作で共演した森七菜さんについて、「原作の空気を出すため、あたたかい雰囲気を与えてくれた。ナチュラルな芝居をしてくれたので、僕もナチュラルにできました」と感謝。そして、「今しかできない芝居をやるべきだと感じている。今後も皆さんに何かを伝えられる役者になれれば」と気を引き締めていた。

　◇主な受賞作品と受賞者は以下の通り（敬称略）

　最優秀作品賞：「怪物」／「雑魚どもよ、大志を抱け！」

　特別賞：「君たちはどう生きるか」／「リバー、流れないでよ」

　最優秀男優賞：佐藤浩市「春に散る」「せかいのおきく」「仕掛人・藤枝梅安2」「大名倒産」「キングダム 運命の炎」「ファミリア」「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」／鈴木亮平「エゴイスト」「劇場版『TOKYO MER～走る緊急救命室～』」

　最優秀女優賞：菊地凛子「658km、陽子の旅」／黒木華「せかいのおきく」「ヴィレッジ」「映画『イチケイのカラス』」「ほつれる」「#マンホール」

　最優秀新進監督賞：福永壮志「山女」／金子由里奈「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」

　最優秀新進男優賞：目黒蓮「月の満ち欠け」／奥平大兼「君は放課後インソムニア」「ヴィレッジ」「あつい胸さわぎ」「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」

　最優秀新進女優賞：山田杏奈「山女」／髙石あかり「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」「Single8」「セフレの品格 決意」「わたしの幸せな結婚」「終末の探偵」「ハッピーエンディングス」「追想ジャーニー」