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6月23日に20歳の誕生日を迎えた俳優の芦田愛菜さん。幼少の頃からドラマや映画に起用され、今も多岐にわたる活躍を見せている“国民的女の子”は、昔でいう成人年齢に達し、ここからさらなる飛躍を遂げてくれるはずだ。そんな芦田さんが10年前に主演し、話題となったのが、日本テレビ系で2014年1月期に放送された連続ドラマ「明日、ママがいない」。同作で共演した子役たちの“今”を紹介する。
◇ドラマ放送時9歳だった芦田愛菜 単独主演映画も2014年公開
「明日、ママがいない」は、児童養護施設を舞台にさまざまな理由で親と離れ離れになった子供たちが、厳しい規則や世間からの冷たい視線にめげることなく、たくましく生きていく姿を描いた。
芦田さんは放送時は9歳。初の連続ドラマ単独主演作となり、施設の中で圧倒的な存在感を示し「ポスト」と呼ばれる主人公の少女を演じた。なお、同年6月には、初の単独主演映画「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」も公開。関西弁で毒づく小学3年生の“こっこ”を熱演している。
「明日、ママがいない」の脚本監修は、「高校教師」(1993年)、「未成年」(1995年)、「聖者の行進」(1998年)といった同局のドラマを中心に、1990年代から2000年代にかけてヒット作を次々に手がけてきた野島伸司さん。キャッチコピーは「21世紀で一番泣けるドラマ」だった。
またドラマをめぐって、全国児童養護施設協議会などから人権への配慮を求める抗議を受け、日本テレビ側は「これまで以上に子供たちに配慮する」と回答するなど、その内容や表現はいろいろな意味で注目を集めた。
◇この時がドラマ初共演の鈴木梨央 一時芸能界から離れた渡邉このみ
芦田さんと共に出演していた子役として、まず名前が挙がるのが鈴木梨央さん。芦田さんとは同学年で、この時がドラマ初共演となった。
前年の2013年には、大河ドラマ「八重の桜」で主人公・八重の幼少期、7月期ドラマ「Woman」(日本テレビ系)で主人公の長女を好演し、すでに“話題の子役”として注目を集めていた鈴木さんだが、「明日、ママがいない」以降も、2015年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」をはじめ、多くの作品に起用され、アニメ声優としても活躍。また「ポカリスエット」(大塚製薬)のCMキャラクターとして、成長した姿を披露している。
2011年に公開された映画「八日目の蝉」でデビューし、最年少の5歳で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した渡邉このみさんも、当時、子役として「明日、ママがいない」に出演していた一人。
その後の渡邉さんだが、2015年度前期の朝ドラ「まれ」でヒロインの幼少期、翌2016年度後期の朝ドラ「べっぴんさん」でヒロインの幼少期と孫に扮(ふん)し、2018年の大河ドラマ「西郷どん」にも出演。2019年にマレーシアへの単身留学を境に芸能界から離れるが、現在は活動を再開させていて、2024年10月に全国公開される映画「本を綴る」で俳優復帰した姿を見せる。
◇主演やヒロイン役が定位置となりつつある桜田ひより
さらにもう一人、忘れてはならないのが、桜田ひよりさんだ。芦田さん、鈴木さん、渡邉さんと比べると、「明日、ママがいない」の前よりも、後からの活躍がより顕著な印象。2017年にドラマ化、2018年に映画化された実写版「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」で初めて主演を務めると、2018年8月には「ミスセブンティーン2018」に選出され、女性ファッション誌(現・ティーン向けメディア)「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデル(STモデル)として活動を開始する。
STモデルからは、北川景子さんや榮倉奈々さん、波瑠さん、広瀬すずさんらが俳優として次々と羽ばたくなど、“登竜門”的な位置づけにもなってて、桜田さんも先輩たちに続くように作品を重ねるように。
2023年3月の「Seventeen」卒業を挟んで近年は、ドラマや映画の主演、またはヒロイン役が定位置となりつつある桜田さん。グローバルボーイズグループ「JO1」の川西拓実さんとダブル主演を務めた映画「バジーノイズ」の公開(2024年5月3日)を経て、最新主演ドラマ「あの子の子ども」(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後11時)が6月25日からスタートする。
ドラマのテーマは「高校生の妊娠」。妊娠が発覚したことで日常がガラリと変わってしまった高校生カップルの姿を描く同作で、高校2年生の主人公を演じる桜田さんが、は初共演となる恋人役の細田佳央太さんとどんな演技を披露してくれるのか、注目だ。