この「ヒロシの心霊キャンプ インタビュー」ページは「ヒロシの心霊キャンプ」のインタビュー記事を掲載しています。
キャンプ飯×山の怪談という異色のドラマ「ヒロシの心霊キャンプ」(BS日テレ、木曜午後10時)が10月10日にスタートした。実話をもとにした心霊ドラマが毎週2話ずつ放送され、怪談パートと、最後に“お口直し”として登場する絶品キャンプ飯パートで構成される。主演を務めるヒロシさんに、今作の見どころなどを聞いた。
◇僕は知らない人とキャンプはやりたくないです笑
ドラマの原案は、作家の田中康弘さんが山で働き暮らす人たちから聞いた奇妙で怖ろしい体験談をつづった「山怪 山人が語る不思議な話」(山と溪谷社)シリーズ。キャンプブームの先駆け的存在の“キャンプ芸人”としても知られるヒロシさんが、「心霊キャンプ」を主宰するヒロシ役を演じている。
--オファーを受けたときの気持ちを教えてください。
稲垣吾郎さんが出演している「ほんとにあった怖い話」をよく見ていたのですが、稲垣さんと同じポジションだ!って思いました。
--キャンプ飯×山の怪談という面白い組み合わせの作品だと思いました。
最初聞いたときは、スタッフが何を考えているのか不思議でした。でも、一時期よりは落ち着きましたが、まだまだ人気のキャンプと、“鉄板”である怪談と料理を掛け合わせるのは面白いなって。
--心霊キャンプ主宰のヒロシ役ということですが、演じる上で意識したことは?
そうですね、“ほぼヒロシ”だと思います。でもキャンプで着ている服装は、普段とは違うので、いつもと違うヒロシになっている可能性はあります。しかも今回の役柄は、怪談話を持っている人を募って心霊キャンプを主宰するという人物ですが、僕は知らない人とキャンプはやりたくないですね。
--これまでにもドラマ出演経験はありますが、今回は主演です。ヒロシさんにとって演技の仕事とは?
正直、僕にとって演技の仕事は良い思い出がないんです。「ヒロシです」のネタでブレークした後、落ち目の時期と言われたじゃないですか? あの頃に事務所が、お芝居の仕事を入れておけば(空いているスケジュールの)間が持つという理由で仕事を入れてくれたんです。僕自身、ネタはもうあまりやりたくないなと思っていたので、その道に進むのはいいなと淡い気持ちがあった。でも結局、その道で花開くことはなかったので、お芝居の仕事は、落ち目だった頃を思い出します。今回は演技をしているつもりはなかったので、嫌な気持ちはなかったですよ。
◇キャンプに飽きることはない
--つらい時期を乗り越えて、“キャンプ芸人”として再ブレークしましたが、趣味が仕事になることについては如何ですか。
うれしい半面、仕事現場によっては嫌な思いをする時もありますね。ありがたいことにキャンプ関連の仕事で忙しくさせていただいているのですが、それで最近プライベートのキャンプにはあまり行けていないので……。
--売れっ子ゆえにそれはつらいですね。でもやはりキャンプは楽しいですか? 飽きることはないのでしょうか。
飽きることはないですね。違う場所に行くと景色は違いますし、同じ場所でもやり方はいろいろあるので。これまでキャンプに車で行くことが多かったのですが、この前バイクに荷物を積んで北海道に行ったんです。それが思った以上に楽しかった。この秋は、ツーリングでキャンプに行きたいですね。自由に、好きなように楽しめるのがキャンプの楽しさです。
--今作は山の怪談を描くドラマですが、ヒロシさん自身はこれまで山で不思議な体験をされたことは?
昔バイト先で、誰もいないはずのトイレから不思議な声が聞こえてきたり、黒い影のようなものを見たことはありますが、キャンプで怖い思いをしたことってあまりないですね。ソロキャンプを始めて3、4回目のとき、テントで寝ていたら外から謎の足音が聞こえたのですが、外を見たら誰もいなくて、足跡もなくて……ということはありましたが。
--十分怖いです……ソロキャンプをよくされていますが、一人で山に野宿するのは怖くないですか。
心霊よりも、野生動物の怖さですよね。特に、東北とか北海道は熊が怖いです。熊が出るのかどうかは絶対確認します。まだ出会ったことはないですが、遭遇することは常に想定していて、熊よけのスプレーが効果的に効く風向きも考えています。
--最後にドラマの見どころをお願いします。
僕が知る限り、キャンプ飯と山の怪談を融合した番組は過去にないので、視聴者の皆さんの反応が楽しみです。もしこれがうまくいったら、「ヒロシのキャンプ刑事(でか)」とかやってみたいですね。キャンプ好きの方も、そうではない方も楽しめると思うので、ぜひご覧ください!