この「左ききのエレン キャスト」ページは「左ききのエレン」のキャスト記事を掲載しています。
ドラマ化もされたかっぴーさんのマンガ「左ききのエレン」がアニメ化され、テレビアニメとしてテレビ東京系で2026年4月から放送されることが分かった。キャストも発表され、千葉翔也さんが主人公の朝倉光一、内山夕実さんが山岸エレンをそれぞれ演じることが分かった。
同作は、ウェブで連載され、累計約2億4000万PVを記録し、コミックスの累計発行部数が390万部を突破している人気作。クリエーターの世界を舞台に、自らの才能の限界に苦しみながらも何かになることを夢見る凡人・光一と、圧倒的な才能ゆえに苦悩する孤高の天才・エレンが、もがき、くじけながらも挑み続ける姿を描く。デザイナーの道を選んだ光一は百戦錬磨の広告業界のクリエーターたちと、世界のアートシーンに飛び込んだエレンは怪物アーティストたちと遭遇することになる。
アニメのスタッフも発表され、「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」などの鈴木利正さんが監督を務め、「ハイキュー!!」などの岸本卓さんがシリーズ構成、「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」などの後藤隆幸さんがアニメーションキャラクター原案を担当することが分かった。「プラチナエンド」で作画監督を務めた福地祐香さんと玉井あかねさんがキャラクターデザイン・総作画監督を務める。音楽ユニット「パソコン音楽クラブ」が音楽を担当する。シグナル・エムディとProduction I.Gが制作する。
エレンが描かれたティザービジュアルが公開された。原作でも象徴的な月を背にスプレーを吹き付けるエレンが描かれている。光一とエレンの出会いなどが描かれたティザーPVがYouTubeで公開された。
原作者のかっぴーさんは「『左ききのエレン』は私が会社員だった頃、誰もいない深夜のオフィスでボツになった企画書の裏紙にボールペンで描きはじめました。当初は極めて私的なもので、自分を慰めたり鼓舞するために描きました。自他共に認める拙い絵でマンガとも呼べない代物でしたが、あの時、聞こえていた声が あの時、響いていた音楽が あの時、広がっていた情景がこのアニメでようやく私以外の皆様にも見ていただけるはずです。これが私が描きたかった『左ききのエレン』です」とコメントを寄せている。
鈴木監督は「長くアニメーションの仕事をしてきましたが、自分が生きてきた現代の作品を監督するのは初めてです。原作は何かを創り出そうともがき苦しみながら歩んでいく若者のお話で、時に自分と重なり、過去の自分の恥ずかしい出来事を思い出してしまうほど生々しく、リアルな描写が魅力のとても面白い作品です。見ている人は必ず感情移入できるキャラクターに出会えると思います。舞台もアートやデザインの業界なのでアニメーションとも親和性が高いと感じています。原作者のかっぴーさんも積極的に参加していただき、的確なアドバイスをもらいつつ、若い優秀なスタッフ、キャストの方々と作っています。ぜひ楽しんで見てください」と語っている。
光一役の千葉さんは「この作品の切れ味は何よりも鋭く、尚且つどこまでも優しい。衝撃的でした。光一の希望と絶望が共存する姿にとても共感し、どうしても演じたくなりました。原作にあるセリフを全て声に出して、できることをやってオーディションに向かったので……関われて心からうれしいです。時に楽しく時にシリアスに、全力で精神をぶつけています。原作に対してだけでなく、舞台となる広告の世界に対してとても熱心なスタッフの方々が揃っていて、現場の本気さをひしひしと感じます。老若男女問わず、リアリティーのあるロマンを感じていただけると思います。ぜひお楽しみに!」とコメント。
エレン役の内山さんは「この度、山岸エレンを演じさせていただくことになり心から光栄に感じております。登場人物たちの人間ドラマ、葛藤や苦悩、希望がリアルに描かれ、たくさんの方々が心を揺さぶられた今作品でエレンを大切に演じていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします!」と話している。
テレビアニメ化を記念し、テレビ東京の全経済番組が同一のテーマを扱い経済を盛り上げる企画「テレ東系経済WEEK」とコラボすることも発表された。11月14日放送の「Newsモーニングサテライト」「WBS(ワールドビジネスサテライト)」に原作者のかっぴーさんが出演する。テレビ東京の経済動画メディア「テレ東BIZ」では、11月13日午後7時からかっぴーさんのロングインタビューが配信される。
※スタッフ(敬称略)
監督:鈴木利正▽シリーズ構成:岸本卓▽アニメーションキャラクター原案:後藤隆幸▽キャラクターデザイン・総作画監督:福地祐香、玉井あかね▽色彩設計:関本美津子▽美術監督:佐藤豪志▽美術設定:小幡和寛▽撮影監督:有村駿▽編集:増永純一▽音響監督:明田川仁▽音楽:パソコン音楽クラブ▽アニメーション制作:シグナル・エムディ、Production I.G