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柳原良平:没後10年企画展 船、アンクルトリス、横浜 400点一挙展示 貴重な初公開作品も

柳原良平さんの没後10年企画展「柳原良平をかたちづくるもの-船・アンクルトリス・そして横浜」

 イラストレーターの柳原良平さんの没後10年企画展「柳原良平をかたちづくるもの-船・アンクルトリス・そして横浜」が8月9日から横浜みなと博物館(横浜市西区)で開催される。同館では約10年ぶりとなる大規模な柳原さんの展覧会で、創作活動の核となる「船」「アンクルトリス」「横浜」を題材とした約400点の作品を展示する。約180点にもおよぶ初公開の作品も見どころになる。10月13日まで。

 柳原さんは1931年生まれ。サントリー宣伝部で山口瞳さん、開高健さんらと共にアンクル トリスというキャラクターを生み出したことでも知られる。32歳の時に「船が見える場所に住みたい」と横浜に転居した。作品集「柳原良平 仕事と作品 Ryohei Yanagihara Artworks」(玄光社)が8月5日に発売された。

 企画展では、サントリーの広報誌「洋酒とカクテル」「洋酒マメ天国」などに掲載されたアンクルトリスの約100点の原画が初公開される。油彩画「横浜港大桟橋より神奈川県庁、開港記念会館を望む」も約25年ぶりに公開される。

 柳原さんは船を愛し、活動の核としていた。船の絵に関する作風の変化も通覧できる。横浜市民と港を結びつける会の資料も初公開され、半世紀余りを暮らした横浜での活動も見えてくる。

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