女優の倍賞千恵子さんの主演映画「PLAN 75」(早川千絵監督、6月17日公開)の本編映像が5月25日、公開された。磯村勇斗さん演じる<プラン75>申請窓口の市役所職員・ヒロムが笑顔で“死”の申し込みに対応する場面となっている。
映画は、75歳以上の高齢者に死を選ぶ権利を認め、支援する制度、通称<プラン75>が施行された近い将来の日本が舞台で、その制度に大きく翻弄(ほんろう)される人々の姿を描く。主人公・角谷ミチを倍賞さんが演じる。
今回公開された映像では、<プラン75>のパンフレットをしっかり読み込んできた女性申込者に向き合うヒロムが、「すごい勉強されてるんですね!」と感嘆の声を上げる。<プラン75>に関して聞きたいことがたくさんあるという彼女は、申込者にもれなく与えられる10万円の支度金の使用用途について尋ねる。「基本的に自由にお使いいただけるお金なので。旅行とか、おいしいものを食べるとか」と提案するヒロムに、「ご褒美みたいなもんね」とうれしそうにほほ笑む……というシーン。ヒロムが、死を推奨する制度に笑顔で従事している姿が収められている。