渥美清さん主演の国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の50作目となる新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」(山田洋次監督、12月27日公開)のティザーポスターと特報映像が6月28日、公開された。
ポスターには、帽子に腹巻、格子柄のダブルのジャケット、雪駄(せった)を履き、手にはトランクを持つ、あの寅さんの姿のセピア色の写真がデザインされている。特報は、シリーズ歴代のポスターが次々と浮かび上がり、おなじみキャストが寅さんを呼ぶ声が聞こえ、桑田佳祐さんによる主題歌「男はつらいよ」のイントロが鳴り響く……という内容。
また、「男はつらいよ」の4Kデジタル修復版ブルーレイディスク(BD)全巻ボックスが12月25日発売されることも発表された。全巻ボックスは数量限定生産で、山田洋次監督が総合監修した寅さん愛用の鞄を模した特製トランクケース「復刻“寅んく”」に、4Kデジタル修復版BD全49巻のほか、特典映像ディスク2枚、50周年記念グッズ、貴重な資料などを封入する。価格は19万円(税抜き)。第1次予約は8月29日締め切りで、発売日に手元に届く。各作品の4Kデジタル修復版BDも同時リリース。各巻2800円(税抜き)。
「男はつらいよ」は、1969年に映画第1作が公開。渥美清さんが演じる「フーテンの寅」こと車寅次郎が主人公の人情喜劇で、第1作の公開から2019年で50周年を迎える。1997年公開の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別編」以来、22年ぶりの新作となる。新作は、これまでの作品を織り交ぜて製作される。
今作の物語は諏訪満男の妻の七回忌の法要から始まる。「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わるなど、あれからもう半世紀の歳月が流れた。小説家になった満男がサイン会を行っていると、その列に初恋の人でかつて結婚を約束した及川泉の姿があり、ぼうぜんとなる。欧州で生活している泉は仕事で来日し、偶然サイン会に参加。満男は泉を「君に会わせたい人がいる」とジャズ喫茶に誘い、寅の恋人のリリーに会わせる。泉はその夜、「くるまや」を訪れ……という展開。