今年9月に死去した女優の樹木希林さんへの感謝を込めた富士フイルムのスペシャルムービー「樹木希林さん 2018年末特別」編が26日、公開された。樹木さんは、1978年から「お正月を写そう」「フジカラープリント」「写ルンです」「PHOTO IS」など、約40年にわたり同社のCMに出演。ムービーは、樹木さんの発案だったという「美しい人はより美しく、そうでない方はそれなりに」という名フレーズが生まれた80年の「フジカラープリント」のCMを含め、樹木さんの出演CMをまとめた内容となっている。
スペシャルムービーは、29日放送のバラエティー番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)内で1回限りCMとして放送される。また、富士フイルムの公式サイトおよび同社のYouTube公式チャンネルで、2018年12月26日~19年1月31日に期間限定で公開される。
同社は、「今回、樹木希林さんの生前のご活躍に感謝申し上げるとともに、『40年間ありがとうございました』の思いを込めて、スペシャルムービーを制作しました」とコメント。スペシャルムービーは、樹木さんが初登場したCMをはじめ、「美しい人はより美しく、そうでない方はそれなりに」というキャッチフレーズが話題となった「フジカラープリント お名前」編(1980年)や、多摩川などに現れたアゴヒゲアザラシのタマちゃんに扮(ふん)した「お正月を写そう タマちゃん」編(2002~03年)、最後の出演となった「お正月を写そう 人気者とお正月・イヤーアルバム篇」(17~18年)など、樹木さんが出演した全268本の中から厳選した内容になるという。
15年から樹木さんと同社CMで共演した女優の広瀬すずさんは「私もこんな女優さんになりたいと初めて思った方が、初めて出演した映画でご一緒させていただいた樹木さんでした。富士フイルムさんの撮影で毎年お会いできるのが楽しみで、もともとのコンテになかった演技プランを現場で提案してくださって、実際にその内容でCMが作られたことがとても印象に残っています。私が生まれたころから見ていたCMや、実際に共演した作品も入っている今回のスペシャルムービーを拝見して、改めてご一緒できたことを光栄に思います」とコメントを寄せている。