俳優の柳葉敏郎さんが10月11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)で行われた主演映画「室井慎次 敗れざる者」(本広克行監督)の初日舞台あいさつに出席した。フジテレビの大ヒットドラマ「踊る大捜査線」(1997年放送開始)から始まった「踊る」シリーズの12年ぶりの新作となった今作だが、柳葉さんは「最初は断ろうと思いました」と明かした。
その理由を司会から聞かれた柳葉さんは「室井が嫌だったからです。ですが、本広克行監督と、亀山千広プロデューサー、脚本の君塚良一さんと何度かお話している間に、皆さんの室井への熱い思いが感じられまして、覚悟を決めてやらせていただきました」と出演を決めるまでの舞台裏を語り「そうは言ってみたものの、今は感謝と言う言葉でいっぱいッス(笑)」とおちゃめに喜んだ。
映画は、柳葉さんの故郷の秋田県で撮影されたが、柳葉さんは「家の目と鼻の先でやったり、母校で撮影したり、現場に足を運ぶのは恥ずかしい部分もあったのですが(笑)。お世話になってきた地元の方に何か恩返しできていればいいなって4カ月やらせていただきました」と述べた。
映画は、柳葉敏郎さん演じる室井慎次が主人公。2部作として、後編「室井慎次 生き続ける者」が11月15日に公開される。舞台あいさつの最後、柳葉さんは「こんな終わり方ご不満かと思います。また『生き続ける者』でお会いしましょう」と呼びかけた。
この日は共演した福本莉子さん、齋藤潤さん、前山くうがくん、前山こうがくん、筧利夫さん、矢本悠馬さん、小沢仁志さん、飯島直子さんと、本広監督も登壇した。