BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」のビジネス情報コーナー「BizBuz」では、「スターウォーズ、ヒットの秘密は権利の力?」と題して、最新作が公開されて話題の「スター・ウォーズ」のビジネス展開を紹介した。
「スター・ウォーズ」は18日、最新作「スターウォーズ フォースの覚醒」が全世界一斉公開され、話題になっているSF映画シリーズ。で、1977年に1作目となる「エピソード4」が公開され、初期三部作が公開された後、「エピソード1」からの新三部作が1999年から公開された。最後の「エピソード3」から10年、新シリーズがスタートし、2019年まで毎年新作が公開される予定。
「スター・ウォーズ」が、長くヒットしているキーワードは「商品化権」だ。1作目はジョージ・ルーカス監督は、監督としての報酬を抑えて、「商品化権」を配給元の「20世紀フォックス」から獲得。その後、キャラクター商品が大ヒットして、興行収入を遙かに上回る莫大な収入を得て、ルーカス監督は、米カリフォルニア州マリンカウンティに広大な敷地を買って、ルーカスフィルムを設立。2作目以降は、ハリウッドの影響を受けず自由に映画を製作できるようになった。そのため、「スター・ウォーズ」は、世界で最もヒットした自主制作映画とも呼ばれている。
さらに今作は、ウォルト・ディズニー社がルーカスフィルムごと「スター・ウォーズ」の全権利を買収した。キャラクタービジネスのエキスパートであるディズニーは、これまで以上のタイアップなどの展開を行っているが、日本でもメジャー企業9社をタイアップパートナーにして史上空前のプロモーションを展開している。その一つ全日空が運行している「スターウォーズ ANA JET」です、2020年3月まで、人気キャラクター「R2-D2」や新キャラの「BB-8」が描かれた機体が大空を舞うという。
そんな中、ディズニーも「最高のでき」と評するのが、原寸大R2-D2形冷蔵庫だ。冷蔵庫は、リモコン操作で映画の設定通りの時速1キロで移動する。さらにライトの点滅、東部の回転、効果音を出すなどができ、プロジェクターとして映像を上映することも可能。冷蔵庫としては、350ミリリットル缶6本を冷やすことができて、価格は99万8000円。販売元の「TOKYO OTAKU MODE」では「『スター・ウォーズ』はさまざまな世代にわたって広く人気があり、ビジネス的にも注目できる。R2-D2の冷蔵庫は、日本でなければこれだけのクオリティーは出せなかった」としている。
ビジネス面でも「スター・ウォーズ」は大ヒットを飛ばしている。
2015年12月20日放送
放送時間:BS11毎週日曜日 午後6時00分~6時55分
キャスター:
元村 有希子(毎日新聞編集委員)
田野辺 美鈴
コメンテーター:
山路 徹(ジャーナリスト)
BizBuzコーナー
出演:猪狩 淳一(毎日新聞デジタル)