女優の谷花音さんが5月20日、東京都内で行われた劇場版アニメ「夜明け告げるルーのうた」(湯浅政明監督)の公開記念舞台あいさつに登場。人魚の少女・ルー役で、声優として初めてアニメ作品の主演を務めた谷さんは、湯浅監督から「人間ではないということで難しかったと思う。まっすぐな力強さ、透明感、素直さを生かした声で、ピュアで優しく元気いっぱい。女優さんとしても、しっかりしていて受け答えもできる。これからの活躍が楽しみです」と絶賛され、「声を褒められたのが初めてなので、うれしいです」と大粒の涙を流しながら喜んだ。
「夜明け告げるルーのうた」は、寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)に住む中学生の少年・カイ(下田翔大さん)が、人魚のルー(谷さん)と出会い、交流を深めることで次第に心を開いていく……というストーリー。舞台あいさつには下田さん、ルーのパパを演じた篠原信一さんも出席。映画の内容にちなんで湯浅監督から谷さんらに「本当の気持ちを伝える」として、感謝の手紙が読み上げられた。
谷さんは「ルーちゃんは、恥ずかしがらずに何でも素直に気持ちを伝えられる女の子。そういうのをイメージしてアフレコに臨みました」と振り返りながら、アフレコをしている最中に、湯浅監督から特に注意をされず不安があったと明かすと、湯浅監督は「全然問題ありませんでした。谷さんの声に癒やされていました」と満面の笑みで語っていた。