株式会社シアターワークショップ宝塚歌劇をはじめ、人気ミュージカル作品の演出の裏側まで語られたVol.02の様子をご報告いたします。Vol.03は2026年7月30日(木)に開催が決定いたしました。

劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.02 登壇者(左から戸部和久氏、小池修一郎氏、中井美穂氏)

劇場セミナー『幕が上がる、その前に』ロゴ
株式会社シアターワークショップ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:伊東正示)は、2026年4月10日(金)に、P.O.南青山ホール(東京都港区)にて劇場セミナーシリーズ『幕が上がる、その前に』Vol.02を開催いたしました。当日の模様をレポートいたします。
本セミナーは、「劇場とは何か」という問いに、舞台の内側から向き合いながら、多様な視点で劇場のあり方を探っていくシアターワークショップ主催の『劇場セミナー』シリーズのひとつです。
Vol.02では「劇場が作品を育てる、作品が劇場を育てる」をテーマに、「劇場を使う立場」の戸部和久氏と「観客の立場」の中井美穂氏をホストに、演出家・脚本家の小池修一郎氏をお迎えしました。

左から戸部氏・小池氏・中井氏

ステージの様子。小池氏は自身の宝塚でのキャリアを、タカラジェンヌが使う呼び方にならい「研50」と紹介。

本番中のステージと客席の様子。舞台ファンから劇場関係者まで熱心に聞き入る方たちで満席。

演出家 小池修一郎氏。

今回のセミナーに参加した方たちに「いつもの観劇が少し違って見えるはず」と話すホストの中井氏。

幼少期から親しんでいる宝塚作品への想いを語るホストの戸部氏。
小池氏が「研50」とタカラジェンヌが使う呼び方にならった自己紹介で会場を和ませるところから、鼎談は始まりました。
話題は、歌舞伎の廻り舞台や迫りなど、宝塚劇場との共通点を起点とし、やがて「劇場空間でどう作品を魅せるか」というテーマへと広がっていきました。日本最古の芝居小屋と言われる旧金毘羅大芝居(金丸座)に残る人力の盆や、灯りを絞って暗転を生んでいた仕掛けなど、時代を超えて受け継がれてきた“魅せる”工夫が語られました。一方で、現在の巡業公演の現場では、劇場ごとの特性を活かすよりも、どこでも成立する持ち込み型の舞台装置が求められる―。そんな現実にも話が及びました。
作品づくりの文脈で印象に残ったのが、「転換が間に合わないからと何か足すと作品は痩せる」という言葉です。宝塚の厳密な上演時間を前提に、“必然”へと変えていく発想が作品の密度を支えていることが、端々から感じられました。『エリザベート』の印象的な寝室のシーンは、実は盆回しとスモークの重なりによって「ベッドが沈んだ」と錯覚させているという種明かしがされ、舞台の見え方がいかに計算されているか、来場者からは驚きの声が上がりました。駆動音を音楽に重ねて違和感を抑える工夫や、ドライアイス使用時の安全面、空気の流れへの配慮など、具体的な話が重なるにつれ、劇場の条件そのものが演出を形づくっていると実感をもって伝わってきました。
終盤には、小池氏の作品をもし歌舞伎で上演したらという戸部氏のアイデアに、小池氏も「和ものにしてやれたなら」と笑いながら応じました。「場所が変われば魅せ方も変わる」。その言葉に来場者はそれぞれ豊かに想像を膨らませました。
レポート詳細版【シアターワークショップ公式HP】文化事業レポート
劇場セミナーシリーズ『幕が上がる、その前に』 ― 創造の舞台裏から劇場を探る ― Vol.02
開催日時:2026年4月10日(金) 19:00開演
開催場所:P.O.南青山ホール
ゲスト:小池修一郎氏 (演出家/宝塚歌劇団 特別顧問)
ホスト:中井美穂氏 (フリーアナウンサー)・戸部和久氏 (演出・脚本家)
協力:株式会社ピーオーリアルエステート
企画・主催:株式会社シアターワークショップ
劇場セミナー『幕が上がる、その前に』Vol.03 開催決定!
開催日時:2026年7月30日(木)予定
※詳細は追って
公式HPにてご案内いたします。

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劇場セミナー最新シリーズ
『幕が上がる、その前に』― 創造の舞台裏から劇場を探る ―
「劇場とは何か」。その問いに、舞台の内側から挑む──。
演出・脚本家の戸部和久氏、舞台芸術を深く愛するアナウンサーの中井美穂氏をホストに毎回ゲストを迎え、さまざまな視点から劇場の未来を探るトークシリーズ。
舞台芸術の「創造」と「表現」のプロセスに光を当て、劇場という“場”の価値を再定義します。 脚本が立ち上がる瞬間、役者が魂を込める瞬間、観客の心が揺さぶられる瞬間――その裏側にある想いや仕掛けを紐解きながら、空間・建築・都市と劇場の新しい関係性を考える90分。
舞台芸術を愛する人びとから、劇場を創るひと、都市をデザインするひとまで、未来の劇場を共に考える仲間を迎えます。
劇場をつくるところから、そこで開催されるイベントまで一貫して担う、トータル・シアタープロデュース・カンパニー、シアターワークショップならではのセミナーに、ぜひご注目ください。
劇場セミナー『幕が上がる、その前に』公式HP
https://theatre-workshop.co.jp/seminar/maku
『劇場セミナー』 お問い合わせ:シアターワークショップ
seminar@theatre-workshop.co.jp
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