衛星写真を手掛かりに人里離れた一軒家を捜すバラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)。5月12日の放送では、熊本県の山中で夫婦が3年がかりで造り上げた高床式住宅を訪ねる。
ウナギノボリ
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捜索隊が目指すのは、熊本県北部、大分県との県境に近い山中の四角い一軒家。道ははっきりと確認できるものの、敷地の周囲は深い森に囲まれている。山越えのコンクリートの道を上り、トンネルを過ぎると細い山道に入った。茂みをかき分けて進むような山道を抜けると、捜索隊はダム湖を見下ろす丘に建つ一軒家を発見する。
捜索隊と会うなりガッツポーズで笑顔を見せたのが一軒家の71歳の夫と72歳の妻。衛星写真では四角い建物に見えていた母屋は、高床式鉄骨造りの家で、築23年。 中学校を卒業後に就職して以来、建具職人歴55年という夫。ダム湖にほど近い生家の近くに住みたいと、山を購入して家を建てた。実は独立してこの地で仕事をする予定だったが、「町から遠すぎて、仕事には不便だったんです(笑い)」と独立を断念。現在は、町にある自宅に住んで会社に勤務し、週末のみここで過ごしているという。
捜索隊が驚いたのは、山奥に家を建てたエピソード。建具職人とあって、基礎工事と屋根以外はすべて夫婦で3年かけて家を造り上げた。建築中はほぼ、山奥でキャンプ暮らしした。「電気が通っていないので、夜中も水銀灯を頼りに作業をしていました。冬は雪も積もるし、夏はとにかく暑いし虫もすごい。だけど、たいていのことは耐えられるねと夫婦で話しているんです」と振り返る。
夫婦の共通の趣味は茶道。ポツンと一軒家でお茶も楽しめるようにと、可変式の茶室まで自作したという。建具職人ならではの繊細な技によって建てられた一軒家のこだわりの内装や、美しい茶道具に捜索隊も感動する。
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