石川恋:“ビリギャル”表紙から10年 ベース構築し「ここからが新しいスタート」

写真集「SIGNS」通常版を9月17日に発売する石川恋さん
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写真集「SIGNS」通常版を9月17日に発売する石川恋さん

 デビュー10周年と30歳を記念した写真集「SIGNS」の通常版を9月17日に発売する俳優の石川恋さん。2013年に書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(ビリギャル)」(KADOKAWA)の表紙モデルとして注目され、モデル、俳優として活躍してきた石川さんは「ずっともがき続けた10年」だったと振り返る。そんな石川さんに「いろいろなことが一気に変わった」という「ビリギャル」発売当時の反響や、デビュー10周年の思いなどを聞いた。

 ◇ボディーメーキングで毎日プロテイン&鶏肉

 今回、撮影に向けて本格的なボディーメーキングに取り組んだという石川さん。撮影の約1カ月前からジムに行く頻度を増やし、「ランジェリーカットなどではおなかやお尻、背中が見えるので、そこを重点的に鍛えていました。腹筋は、やっぱり割れていたかったので、かなり負荷をかけてやっていましたね。毎日プロテインを飲んで、鶏肉ばかり食べていました」と笑いながら明かす。

 特にお気に入りの写真は、通常版の表紙にも採用された、朝焼けの中、海をバックに水着姿で立つカット。色あい、表情、ボディーラインがお気に入りで、自身が表紙に強く推した一枚だという。

 「カメラマンの富取正明さんは『他の写真にしたい』と言っていたんですけど、相談して(笑い)。この写真は、これからを見据えているようなものが感じられる背景と表情だなって思ったんです」

 写真集は、一冊を通してストーリーが感じられる作りになっているという。

 「(写真の掲載の)順番は撮った順ではないんですが、ストーリーがあるので、きっと私の1年間を通して変化してきたものを見ていただけると思います。『これはどういうテーマで撮ったのかな』とか『どういう物語なんだろう』と考えてもらえるような写真集になっていると思います」

 ◇「ビリギャル」でフォロワーが4000人から2万人に

 今年はデビュー10周年、そして30歳になった節目の年。石川さんにとって、これまでの10年間はどんな期間だったのか。そう尋ねると、「ずっともがき続けた10年」だった、と語る。

 「初めてのことばっかりで……。まさか芸能界に入るとは思っていなかったし、モデルのお仕事の現場、お芝居の現場に行っても、全部が初めて会う人、初めてのことばっかりで、ずっともがき続けていた10年だったと思うんです。たくさん失敗しないと分からないから、とにかくやってみて。やっと10年たって少しずつベースができてきたような気がしています」

 ベースができてきた今は、新しいスタートを切るような心境でいるという。

 「『CanCam(キャンキャン)』(小学館)の専属モデルを5年半やって、モデルのお仕事を一から教えてもらったおかげで、今は服の見せ方などを考えながら動けるようになりました。お芝居も、自分のお芝居に納得できることはまだないけど、少しずつ踏んできた経験があるから、昔より深く考えて現場に行くことができるようになった。そう考えると、初めてのことばかりで培ったものを持って、ここからがまたスタートだなと思います」

 自身にとっての転機を問うと、やはり「ビリギャル」だと石川さん。「いろいろなことが、そこで一気に変わったので。SNSのフォロワーも急にすごく増えたし、いろいろなことに挑戦するきっかけをくれたのがビリギャルだったと思います」と振り返る。

 今でも覚えているのが、「ビリギャル」の書籍が発売され、表紙のモデルを務めた自身の記事がネットニュースにあがった日のこと。

 「ビリギャルの表紙は『石川恋』というモデルだった、という記事がネットニュースで上がって。私はその日バイト中で、ポケットに携帯を入れていたら(通知の)バイブレーションが止まらなくなっちゃって、『携帯、壊れちゃった?』みたいになって(笑い)。お手洗いの中で携帯を開いたら、記事が800万PVぐらい行っていて、4000人ぐらいだったフォロワーがたしか2万人ぐらいに増えていて。『えー!』みたいな(笑い)」

 その後は初の映画出演も果たし、演じることの奥深さも知った。

 「21歳の時に初めて映画に出演させてもらう機会があって。それまで何にもやったことがなかったんですけど、相手の目を見てお芝居する中で、勝手に涙が出てきて。自分が想定しなかった感情がどんどん生まれてくる感覚にびっくりしました。自分が自分じゃないようになって、それがすごく衝撃で。『ああ、お芝居って奥が深いんだ』って……。そこで『お芝居ってすごいな、こういう感覚をもっと知りたいな』と思いました」
 
 そんな石川さんに30代の抱負を尋ねると、「まだまだ前のめりに挑戦していきたい」と意気込みを語った。

 「『これは石川恋にどうかな』と言ってもらえるものは、あまり制限をつけずに全部前のりにやりたいです。苦手かもしれないって思っていることでも求めてもらえるのなら、まだまだ前のめりに挑戦していきたいって思います」

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 写真集「SIGNS」の通常版は9月17日発売。A4判、116ページで、価格は3300円。「発売記念サイン入り写真集お渡し会&2ショット撮影会」が、9月10日午後3時から東京タワー・フットタウン2階「TTA STORE」(東京都港区)で行われる。また、東京タワー・フットタウン3階「TOWER GALLERY」(同)では、「石川恋 × 富取正明『SIGNS』発売記念写真展」が10日まで開催。

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