映画プリキュアオールスターズF:七瀬彩夏×三森すずこ×小原好美×藤田咲 プリキュアは憧れ 大人!?な個性派チーム

「映画プリキュアオールスターズF」に出演する(左から)藤田咲さん、三森すずこさん、七瀬彩夏さん、小原好美さん
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「映画プリキュアオールスターズF」に出演する(左から)藤田咲さん、三森すずこさん、七瀬彩夏さん、小原好美さん

 20周年を迎える人気アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版アニメ最新作「映画プリキュアオールスターズF」(田中裕太監督)が9月15日に公開される。劇場版は、第1弾「ふたりはプリキュア」から放送中の第20弾「ひろがるスカイ!プリキュア」までテレビアニメ全20シリーズのプリキュアが集結。歴代プリキュアが集結する劇場版アニメは、2018年公開の「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」(宮本浩史監督)以来、約5年ぶりとなる。劇場版では、プリキュアがチームに分かれて活躍する姿も描かれる。“あげはチーム”の「ひろがるスカイ!プリキュア」のキュアバタフライ/聖あげは役の七瀬彩夏さん、第17弾「ヒーリングっど プリキュア」のキュアアース/風鈴アスミ役の三森すずこさん、第16弾「スター☆トゥインクルプリキュア」のキュアミルキー/ララ役の小原好美さん、第14弾「キラキラ☆プリキュアアラモード」のキュアマカロン/琴爪ゆかり役の藤田咲さんに、プリキュアへの思い、劇場版について聞いた。

ウナギノボリ

 ◇プリキュアへの尊敬、憧れ、希望

 --自身にとってプリキュアというのはどういう存在になっている?


 七瀬さん 尊敬できる存在です。私が演じるあげはは、すごくしっかりしていて、保育士さんを目指していることもあり、誰にでも公平に接することができたり、格好よかったり……と全てにおいて尊敬できます。ほかのプリキュアも可愛さの中に強さがあって、こうなりたい!と尊敬できる存在です。

 三森さん いつかプリキュアの声優になりたい!と大きな目標で、憧れの存在でした。子供がプリキュアになりたい!と思っているのと同じで、私もプリキュアになりたいとずっと思っていました。キュアアースという大好きな存在に出会えたことがうれしいです。「ヒープリ」の収録は、コロナ禍ということもあって、みんなで収録ができないこともありましたが、今となっては、それを含めて「ヒープリ」が乗り越えていくべきものだったのかな?と感じています。

 小原さん プリキュアは希望にあふれた存在だと感じています。20年続けていくというのは、大変なことも多かったと思います。アニメーションという形で子供たちにメッセージを伝えてきて、子供だけではなく、大人にもそのメッセージが届き、希望の存在になっているのがすごいんですよね。テレビシリーズに携わらせていただいた一年間、たくさんそう感じていました。「スタプリ」のテレビシリーズが終わり、寂しい気持ちもありましたが、新しいプリキュアが誕生し、希望の存在として駆け抜けているのを見ると、チームは違えど、仲間なんだ!と感じますし、不思議なものがあるんですよね。

 藤田さん 一年間通して演じさせていただき、染みついているキャラクターなので、自分の中にゆかりがいつもいる認識は日々あったんですけど、改めて今回、映画で演じさせていただいたことで、やっぱりゆかりはずっと一緒にいたんだなって感じることができました。自分の中にいるゆかりをそのまま表現できたと思います。私は「Go!プリンセスプリキュア」で先代キュアフローラを演じさせていただき、キラキラしている(プリキュア声優の)4人を見て、私も絶対にプリキュアになる!と思ったんです。「プリアラ」でキュアマカロンを演じさせていただくことになり、紫?お姉さんキャラ!?と驚きました。すごく新鮮な気持ちで、一話一話に臨んでいたことを今もすごく覚えています。

 --プリキュアを演じる中で成長できたこと、挑戦になったことは?

 七瀬さん 長い時間をかけて、役に向き合えることが挑戦になっています。体調管理も含めて無事に演じきることが目標です。現場の皆さんがすごく温かくて、私は7月が誕生日だったんですけれど、皆さんがお祝いしてくれたこともありました。現場でいただいた温かさ、優しさを誰かに伝えられるようになりたいです。

 三森さん 一年を通して、自分はプリキュアである!という責任が大きく、次の作品にバトンタッチしますし、やり切らなきゃ後悔する!という気持ちもありました。毎回クライマックスみたいな気持ちで飛び込んでいました。戦闘シーンもどんどん激しくなりますし、自分の戦闘スキルがちょっと上がった気持ちです。やりきった感がありました。

 小原さん 「スタプリ」のテーマが多様性だったのですが、メインキャストも現役アイドルの成瀬瑛美さんがいたり、多様でして、一年かけてキャラが仲よくなっていくのと同時に、我々もプリキュアを通じて、絆が芽生えていきました。座長の成瀬瑛美さんのパワーが本当にすごくて、キャスト、スタッフのみんなが仲よく、みんなでチーム!という雰囲気がありました。絆、熱い思いを育めた特別な一年でした。

 藤田さん キュアマカロンは、敵の正体を探るためにプリキュアとしては珍しくウソをつくこともあって……。今でも唯一無二なキャラクターだと思ってます。ゆかり奔放な振る舞いをキャストのみんなで「またゆかりさんは!」と笑ってたのも良い思い出です! 監督と相談させていただきながら、毎回、試行錯誤しながら演じた一年でした。本当に楽しい一年で、自分が成長したというよりは、キャラクターと一緒に育んだ時間が密でした。

 -ー20年愛され続けている魅力とは?

 藤田さん やっぱり憧れですよね。

 三森さん 常にそばにあるものですよね。先日、友人の娘さんと会った時、キュアアースのタオルをずっと使い続けてくれていたんです。放送が終わっても、子供たちの心にずっと残っているんだなと思ったら、とてもうれしいです。

 七瀬さん プリキュアは変わらないところ、変化しているところがあって、時代に合わせて変化しているけど、変わらない信念もあります。そこが魅力だと感じています。

 小原さん プリキュアになりたい、格好いい、可愛いということをきっかけに、大人になっていく上で大切なことを伝えているところが魅力だと思います。友達と仲良くする、自分の好きに向き合う、人と向き合うことの大切さ……と20年にわたって伝え続けているんですよね。

 ◇空気を読むあげは

 --劇場版では全プリキュアが夢の共演を果たします。いつもと違う組み合わせのチームの活躍も描かれます。

 小原さん 何かごめんなさいって感じです(笑い)。大人なチームなんですよね。ララが暴れ回り、あげはとアスミは見守ってくれ、ゆかりは相手をしてくれない(笑い)。個性のバランスが面白いです。「スタプリ」が好きな人は、デジャブ?となるシーンもあります。

 藤田さん ゆかりは、テレビシリーズで最初の頃は「ふーん」みたいな態度を取っていたので、ララとのやり取りに成長を感じました。大人になっているんですよ。個性豊かなチームで、大人のアスミがいてよかったです。

 三森さん 大人風ですけどね(笑い)。黙って立っているだけで、大人に見えるのがアスミなんですよね。でも、その見た目とは裏腹に天然なところもあって、“癒やし”そのものです。

 小原さん アスミは手を差し伸べてくれますよね。

 三森さん 困っている人がいると絶対に助けるので。そういうところはずっと変わらないですよね。

 藤田さん あげはは、一番空気を読んでいたんじゃない?

 七瀬さん 引率の先生みたい。空気読んで、仲介したり、慰めたり、大人ムーブがありますよね。

 三森さん きっとあげはとラテがいるから成り立っているんですよね(笑い)。

 --30、40周年……と今後のプリキュアに期待していることは?

 七瀬さん 時代に合わせて変化していますが、芯が変わらない作品ですし、ずっと続いてほしいですね。優しい思いを次の世代にも伝えていきたいです。

 藤田さん ずっとあってほしいという願いがあります。いろいろな困難に立ち向かっていく姿は、やっぱり心を打ちますし、ずっとそういう存在でいてほしい。プリキュアが必死に立ち向かっていく姿を見て、自分も明日から頑張ろう!となりますし、私たち声優にとっても一つの夢でもあります。ずっと憧れの存在であり続けてほしいです。

 三森さん 子供が成長していく上でとても大切な作品なので、ずっと続いてほしいですね。今後、声優を目指していく子たちの中にも、小さい頃プリキュアを見て育ってきて、将来プリキュアになりたい!って思う子たちもどんどん増えていくでしょうし、そういう意味でも憧れの存在としてずっと残ってほしいですね。

 小原さん 大げさかもしれないけど、プリキュアがずっと続いていて、日本っていい国だと感じるんですよね。子供たちを温かい気持ちにする作品ですし、ずっと続いて、夢を与え続けてほしいです。

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