ソムタム田井のコスプレリポート:カナダ、英国出身レイヤー 「ダンジョン飯」「フリーレン」で“エルフ併せ” 100均グッズも活用

「ダンジョン飯」のマルシル・ドナトーのコスプレを披露したロロさん(左)と「葬送のフリーレン」のフリーレンのコスプレを披露したイーヴさん
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「ダンジョン飯」のマルシル・ドナトーのコスプレを披露したロロさん(左)と「葬送のフリーレン」のフリーレンのコスプレを披露したイーヴさん

 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをクローズアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。

 今回は、2024年2月11日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ワンダーフェスティバル2024[冬]」で撮影、インタビューした「ダンジョン飯」のマルシルに扮(ふん)するロロさんと、「葬送のフリーレン」のフリーレンに扮するイーヴさんを紹介する。

 ファンタジー世界が舞台の作品によく登場するエルフは、コスプレーヤーにとっても実にコスプレのしがいがあるキャラクターのようで、イベントでも見かける機会が多い。

 コスプレ界隈では、同じ作品のキャラに扮したレイヤー同士で集まり、写真撮影や交流を楽しむことを“併せ”というが、カナダ出身レイヤーのロロさんと、英国出身レイヤーのイーヴさんは、作品を枠を超え、“エルフ併せ”でイベントに参加。コスプレエリアに到着するなり注目され、大勢のカメラマンが撮影のために長蛇の列を作っていたのが印象的だった。

 ロロさんとイーヴさんは、コスプレのクオリティーに反して、小道具などの制作には極力費用を抑える形で取り組んだという。

 「エルフのキャラクターが大好きなので、思いきってコスプレに挑戦してみました。ウイッグは購入したものですが、造形がいまいちだったので、かなりの時間をかけて手直ししました。特徴的なデザインの杖は、おもに100円ショップで買える素材を使って自分で制作したものになります」(ロロさん)

 「フリーレンは髪型が特徴的なので、正面だけでなく左右や後ろ姿も描かれた資料を見ながらスタイリングを頑張りました。エルフの耳も、ピンクのチークで塗って可愛く仕上げました。じつは日本のコスプレイベントに参加するのは初めてで、参加するかどうか前日まで迷っていたんですけど、友だちのロロちゃんが誘ってくれたおかげで、“エルフ併せ”も楽しめました!」(イーヴさん)

取材・文:ソムタム田井

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