MD松尾のヒット解析:GWは「ドラクエ」「メタルギア」がヒット サッカー代表発表で「FIFA」注目

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがゴールデンウイークのヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 今週も「ドラゴンクエスト モンスターズジョーカー2」(DS、スクウェア・エニックス)、「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」(PSP、KONAMI)の上位陣は安泰でしょう。根強い人気のRPG「ニーア・レプリカント」(PS3、スクウェア・エニックス)か、格闘ゲーム「スーパーストリートファイター4」(PS3・Xbox360、カプコン)が3位か。新作では日本代表の発表もあって注目されているサッカーゲーム「FIFAワールドカップ」(PS3・Xbox360・Wii・PSP、エレクトロニック・アーツ)や映画も公開中の「トリック」(DS、KONAMI)などが話題を集めそうです。

 ◇ゴールデンウイーク(4月26日~5月9日)の結果

 昨年のゴールデンウイークと比べて今年は全体的に好調でした。特に、「ドラゴンクエスト モンスターズジョーカー2」、「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」という2本のビッグタイトルが発売されたこともあり、全体で昨年の1.5倍の売り上げを記録しています。

 トップは「ドラゴンクエスト モンスターズジョーカー2」。おなじみの「ドラゴンクエストマーチ」が流れるCMやモンスターが数多く描かれた店頭ポップなど、プロモーションが良かった。発売後の落ち込みもなく、まだまだ売れてくれるでしょう。2位の「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」はもうひと伸びほしかったという印象。人気ソフト「モンスターハンター」とのコラボをもっと前面に出してほしかったですね。ユーザーの満足度も高いだけにちょっともったいない気もします。3位は、格闘ゲームの「スーパーストリートファイター4」のPS3版。5000円を切る手ごろな値段と、最初からキャラクターが全部使えるという遊びやすさもあって予想以上の伸びを見せ、一部で欠品するほどの人気でした。

 ◇ランキングは次の通り(4月26日~5月9日・TSUTAYA調べ)

1位 ドラゴンクエスト モンスターズジョーカー2(DS)

2位 メタルギア ソリッド ピースウォーカー(PSP)

3位 スーパーストリートファイター4(PS3)

4位 ニーア レプリカント(PS3)

5位 ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii(Wii)

6位 プロ野球スピリッツ2010(PSP)

7位 トモダチコレクション(DS)

8位 マリオカートWii(Wii)

9位 プロ野球スピリッツ2010(PS3)

10位 モンスターハンターポータブル 2nd G(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約450店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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