女優の南果歩さん（４６）が２５日、自身初のプライベートエッセー「瞬間幸福」（文化出版局）の出版記念イベントを東京都内の書店で開いた。夫で俳優の渡辺謙さんとの生活に「山の頂は高い。でも山が高いってことは谷が深い。いいこと悪いこと、プラスマイナスゼロです」と話し、「俳優としてよりも人として長いお付き合いをしたいと思って結婚した」と振り返った。
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「瞬間幸福」は、南さんが女性雑誌「ミセス」（文化出版局）で０７年から３年にわたって連載したエッセー「日々是好日」に一部加筆してまとめたもので、南さんの１０年ぶりの書籍となる。南さんが、０５年に俳優の渡辺謙さんと結婚した後、夫や息子と送った家族生活を家庭と仕事の視点からつづった。米ロサンゼルスでの生活や、日本での日常などが紹介されている。四六判２２４ページ、１４７０円。
握手会もサイン会も初めてという南さんはイベント前の会見で「ちょっとどきどきしています」とはにかみ、映画「インセプション」の撮影で米ロサンゼルスにいるという渡辺さんに「『感想ありますか？』って聞いたら、『私（南さん）のいろんな人生が詰まっている本ができてよかったね』と言ってくれた」と幸せそうな笑顔で語っていた。また、息子が「絵かきの中ではゴッホはすごいオリジナリティーがある、俳優は渡辺謙だよね」と言っているというエピソードを披露し、「すくすくと素直に自分の環境を受け入れていってしまえるのはいいこと」と母親の顔を見せていたが、息子は「俳優にだけはなりたくない」とも話していることも明かした。家族については「支えになるけど、危うくって自分も一員として努力しないとあっという間に崩れちゃう」と語っていた。
イベントには約１００人が集まり、南さんはファンが購入した本にサインをし、握手を交わしていた。（毎日新聞デジタル）
