二宮和也:「すごく似合ってる」まげ姿に満足 映画「大奥」京都で会見

 男女の力関係が逆転した江戸時代を描いたよしながふみさんのマンガを映画化した「大奥」(金子文紀監督)の製作発表が20日、京都東映撮影所(京都市右京区)で行われ、時代劇初出演の「嵐」の二宮和也さん(26)と柴咲コウさん(28)のほか、佐々木蔵之介さん(42)、玉木宏さん(30)らが出席した。二宮さんは自身のまげ姿に「すごく似合っていると思います! けっこう快適だったんで、いいかなあって。(まげを)つけてくださった人たちも周りですごく似合う、似合うって。すごく推してくれたんで、僕自身も推していこうと思ってます(笑い)」と満足そうだった。

あなたにオススメ

 「大奥」は、男子だけを襲う謎の疫病が発生して8割の男性が死んでしまい、重要な仕事を女性が占め、将軍も女性が務めるようになった架空の江戸時代を描いた時代劇。映画は、将軍・徳川吉宗(柴咲さん)の治世、貧乏旗本の息子の水野祐之進(二宮さん)は、美男子3000人が集められた女人禁制の場所「大奥」に奉公し、さまざまな事件に巻き込まれる……というストーリー。水野の幼なじみで、水野に思いを寄せながらも、身分違いの恋に悩む薬問屋の娘・お信を堀北真希さんが演じる。映画「木更津キャッツアイ」シリーズの金子監督がメガホンをとる。

 柴咲さんは、将軍・徳川吉宗役について 「探りながらなんですけど」と断りを入れた上で、「ただ単純にその場しのぎで人に言うことを聞かせるのではなく、(吉宗は)中身というか、芯というか、核みたいなものがあるから、それは男であろうが、女であろうが、対峙(たいじ)している相手の人たちもピリッとしなきゃっていう気持ちになる人物だったんじゃないかなって思いながら演じさせてもらっていますね」と話した。

 また、柴咲さんは乗馬の練習をしており、「乗馬はほとんど初めてなんですけど、怖いというのはなく、動物と触れ合える喜びみたいなものがありますね(笑い)。動物セラピーみたいな感じで、毎回馬にまたがっている自分っていうのが透けて見えてくるような。そのときの自分の心理を表してくれる感じ」と話し、「将来は田舎に引っ越して馬を足にして生活したいです」とコメントして、共演者を驚かせていた。

 大奥のエリート「御中臈(おちゅうろう)」で、将軍の愛を受けて出世をもくろむ策略家の松島を演じる玉木さんは「初日は(佐々木)蔵之介さんとのラブシーンから始まった」と明かし、「男女逆転の話なので、違和感があるかなって思ったんですけど、そんなに違和感はなく、気を使うこともなく、自然に楽しく進んでいます」と撮影は順調に進んでいる様子。大奥を取り仕切る最高権力者の藤波を演じる佐々木さんは「(初日に)玉木さんとラブシーンをやったんですけど、気持ちを作って、それに体もついていって、全力でやった結果、お互い心が通じ合えたかなと。だから今は玉ちゃんとはオープンで」とコメント。玉木さんが「ねえ、そうですよね」と応じ、二宮さんが「玉ちゃん」と笑ったが、佐々木さんは「そういう関係になれましたね」と話していた。

 この日は、畳約100畳、長さ約40メートルの「御鈴廊下」のセットで、将軍の朝の総触(そうぶれ)のシーンを撮影。大奥に仕える美男子の中で将軍に謁見(えっけん)できる「お目見え」という位以上の男性約50人が集まり、柴咲さん演じる吉宗の前でひれ伏した。映画は10月1日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

映画 最新記事