井筒和幸監督:満員の観客「本当に感無量」 35周年記念作「ヒーローショー」公開

映画「ヒーローショー」舞台あいさつに登場した(前列右から)井筒和幸監督、「ジャルジャル」の福徳秀介さんと後藤淳平さん、ちすんさん
1 / 1
映画「ヒーローショー」舞台あいさつに登場した(前列右から)井筒和幸監督、「ジャルジャル」の福徳秀介さんと後藤淳平さん、ちすんさん

 お笑いコンビ「ジャルジャル」主演で、井筒和幸監督の35周年記念作品「ヒーローショー」の舞台あいさつが29日にあり、井筒監督と「ジャルジャル」の後藤淳平さんと福徳秀介さん、ヒロインのちすんさんら総勢13人が勢ぞろいした。満員の観客を見て、「本当に感無量で……。今日はたくさんの人が来て、満席でびっくりしちゃってね。逃げて帰ろうかと思った。よくもこんな悲惨な映画を見に来ていただけた」と謙遜(けんそん)していたが、最後は「みんなの心の中にある物を引きずり出したことになっているような気がします」と自信を見せた。

ウナギノボリ

 「ヒーローショー」は、「岸和田少年愚連隊」でお笑いコンビ「ナインティナイン」を、映画「パッチギ!」では沢尻エリカさんを起用してきた井筒監督の集大成的作品。芸人志望でヒーローショーの悪役のバイトを始めた気弱なユウキ(福徳さん)が、女をめぐる仲間同士の対立に巻き込まれてしまう。自衛隊出身の勇気(後藤さん)も加わり、暴走はエスカレート。ついには決定的な犯罪が起きてしまう……という青春ストーリー。

 舞台あいさつには、4人組ユニット「RUN&GUN」の米原幸佑さんと永田彬さん、お笑いコンビ「ミルククラウン」のジェントルさんらも参加。後藤さんが「素晴らしい問題作」といい、ちすんさんが「結構後味がよくないと思います」と作品を紹介すると、井筒監督は「人聞きの悪いこと言うな。ほっといてくれ!」と毒づいた。また、後藤さんの服装に「それ、靴がちゃうぞ! ヤンキーの靴じゃないだろ、気に入らん」とツッコミを入れ、「僕はものすごい細かいですよ。今まで何度も青春映画を撮ってきたからね。特に今回は細かい」と明かした。(毎日新聞デジタル)

映画 最新記事