MD松尾のヒット解析:「GTA」「ゼノブレイド」が好調 一押しは「ゴーストトリック」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが7~13日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 今週はニンテンドーDSの各本体が値下げされ、DSiLLの新色が発売されることもあり、大いに盛り上がりそう。トップは、値下げされる19日に同時発売される「ゴーストトリック」(DS、カプコン)か。人気シリーズ「逆転裁判」のスタッフが手がけたアドベンチャーですが、テレビCMなどで露出も増えており、ライトユーザーの支持も集めそう。2、3位は「スーパーマリオギャラクシー2」(Wii、任天堂)、「グランド・セフト・オート(GTA):エピソード・フロム・リバティーシティ」(PS3、テイクツー・インタラクティブ・ジャパン)と発売済みのタイトルが並ぶでしょう。また、その他の新作では「絵心教室DS」(DS、任天堂)が人気を集めそう。絵の描き方を学ぶという内容は、画面の大きいDSiLL向けですし、タレントのイモトアヤコさんをCMに起用したこともあって注目されていますが、出荷本数が少ないため、すぐに売り切れそうです。

 新作に加えて注目しているのは「ウイニングイレブン2010 蒼き侍の挑戦」をはじめとしたサッカーゲーム。ついにW杯が開幕し、ようやくサッカー人気が盛り上がってきています。日本代表の結果にゲームの売り上げも大きく左右されるので、ぜひ頑張ってほしいですね。

 ◇7~13日の結果

 Z指定タイトルの「グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ」のPS3版が予想通りトップに立ちました。ただ売り上げ的にはもうひと伸びほしかったところです。2位はAKB48の渡辺麻友さんを起用したテレビCMでも話題を集めたRPG「ゼノブレイド」(Wii、任天堂)。想像以上の売れ行きで一部店舗では欠品を起こしています。新作では、広大な島国を舞台に、派手なアクションが楽しめる「ジャストコーズ2」(PS3・Xbox360、スクウェア・エニックス)、人気アクションゲーム「ロックマンゼロコレクション」(DS、カプコン)も予想以上の人気を集め、いずれも品切れ。ボーナスが入ったお客さんが多かったのか、単価の高い据え置き型ゲーム機のタイトルが人気を集めています。

 ◇ランキングは次の通り(7~13日・TSUTAYA調べ)

1位 グランド・セフト・オート:エピソード・フロム・リバティーシティ(PS3)

2位 ゼノブレイド(Wii)

3位 スーパーマリオギャラクシー2(Wii)

4位 ドラゴンクエスト モンスターズジョーカー2(DS)

5位 ジャストコーズ2(PS3)

6位 ウイニングイレブン2010 蒼き侍の挑戦(PS3)

7位 ロックマンゼロコレクション(DS)

8位 メタルギア ソリッド ピースウォーカー(PSP)

9位 サカつくDSワールドチャレンジ(DS)

10位 フェアリーテイル ポータブルギルド(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約450店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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