最新のHD(高精細度)カメラで自然や生物など地球の真実の姿をとらえたネイチャードキュメンタリー「BBC EARTH グレート・ネイチャー」のクリエーティブディレクター、二−ル・ナイチンゲール氏が来日。5月に六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で開催されたイベント「dot park.(ドット・パーク)」内のブルーレイディスク特別先行上映会で、国連の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の名誉大使に任命された歌手のMISIAさんとトークショーを開いた。ナイチンゲール氏に撮影エピソードや日本の印象などを聞いた。(毎日新聞デジタル)
ウナギノボリ
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−−日本の印象は? 日本に来てどこかに出かけましたか。
あまりたくさん日本国内を見る機会はなかったのですが、以前、大分県に行ったとき、温泉につかっているニホンザルを見ることができました。また、東京はホテルの部屋から見下ろすと、都会なのに緑が多いことがすてきだと思いました。
−−「ディープ・ブルー」や「アース」などのドキュメンタリー作品を生み出したBBCは世界最高峰のドキュメンタリー集団といわれていますが、制作にあたってBBCならではのルールやコツなどはありますか。
クルーのみんなが自然に対して情熱をもって取り組んでいることが、世界の人々に輝いているように見えるのではないでしょうか。
−−HDカメラを使って撮影をするメリットとデメリットを教えてください。
デメリットは特にありません。メリットはハイクオリティーであることや光が少なくても撮影できること、タイムラプス(間隔を空けて撮影した静止画をつなげて動画のように見せる技術)やハイスピードで撮影できる多様な機能があることだと思います。
−−「BBC EARTH」の一番の見どころはどこですか。
大いなる海の宴(うたげ)のシーンに出てくるイワシの群れをイルカやサメやクジラ、鳥がいっぺんに食べる様子です。
−−今後はどのようなドキュメンタリー作品を制作したいと考えていますか。
次のシリーズは、「ヒューマンプラネット」という人類と自然の関係に焦点を当てた作品で、私たち人類は地球上で最も成功している種ということで、そのことについて撮影を進めています。
<プロフィル>
英オックスフォード大で動物学を専攻し、首席で卒業。科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」の科学ジャーナリストを経て、83年、BBCに入社。数多くの自然史番組をプロデュースし、03年からBBCの「ナチュラル・ヒストリー・ユニット」の主任に就任。在職中に制作された代表的な作品は、テレビ番組「プラネット・アース」「ワイルド・チャイナ」、また、大ヒット映画「ディープ・ブルー」「アース」などがある。09年に番組制作に復帰するため退任。現在は番組制作に携わると同時に、BBCの自然番組を統合するブランド「BBC EARTH」でクリエーティブ・ディレクターを務める。
*……「BBC EARTH グレート・ネイチャー ブルーレイ・シングル episode1」(1500円)、「同 ブルーレイ・デラックスBOX episode2−6 3枚組」(1万1000円)、「同 DVD−BOX episode1−6 3枚組」(9800円)、6月4日発売、発売・販売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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