山田洋次監督が77年に製作した「幸福の黄色いハンカチ」。この不朽の名作とたたえられる作品を、「コーラス」(04年)や「セントラル・ステーション」(98年)のプロデューサー、アーサー・コーン氏がリメークしたのが「イエロー・ハンカチーフ」(ウダヤン・プラサッド監督)だ。
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プロット(あらすじ)は、オリジナルの山田監督版とほぼ同じ。6年の刑期を終えて出所した男が、たまたま知り合った少女と、彼女に思いを寄せる若者とともに、かつて愛した女性が暮らすニューオーリンズを目指すロードムービーだ。
山田版で高倉健さんが演じた役を今作ではウィリアム・ハートさんが、倍賞千恵子さんが演じた妻の役を、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のマリア・ベロさんが演じている。
キャストと舞台が変わった以外、大きな変化がないことに若干物足りなさを覚えるが、お決まりの光景とはいえ、無数の黄色いハンカチが風にはためく光景には、やはり胸が熱くなる。
「幸福の黄色いハンカチ」の原作は、米作家ピート・ハミルさんによる短編小説だ。米国の映画産業に影響を与える作品を作った山田監督はすごいと思うが、それ以上に、ハミルさんの小説に30年以上も前に目をつけ、映画化した山田監督の先見の明に改めて脱帽する。
他の出演者に、ハートの旅に同行する少女役で、「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートさん。また、オリジナル版にオマージュをささげたいというコーン氏の意向で、オリジナル版に出演した桃井かおりさんも出演している。26日から東劇(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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