ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、広大な島国を舞台に、派手なアクションが楽しめる「ジャストコーズ2」(スクウェア・エニックス)です。スクウェア・エニックス ヨーロッパのクリス・ディロンプロデューサーに作品の魅力を尋ねました。
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−−ゲームのセールスポイントは?
「ジャストコーズ2」では、プレーヤーはシークレット・エージェントで最強の兵器ことリコ・ロドリゲスとなって、今までになく豊かでリアルなゲーム世界を体験することになります。リコは「グラップリングフック」(グラップル)と「パラシュート」というユニークな装備を組み合わせて、飛行中の航空機にグラップルを引っかけたり、ヘリコプターをハイジャックしたり、高層ビルや山などの高所から身一つでダイブを行うなど、さまざまなアクションを通して「混乱」と「破壊」の跡を残していきます。本作品では、リコの元上司であり、良き理解者であったトム・シェルドンが組織を裏切ったため、彼を探し出すために東京都の約半分の広さを持つ楽園の島国のパナウに降り立ち、その軍事政権に戦いを挑むことが目的となっています。
−−開発の経緯は?
「ジャストコーズ2」の制作にあたっては、06年にリリースした前作「ジャストコーズ」のコンセプトを引き継いだものにしたいという前提がありました。前作には、続編に引き継ぎたい要素が非常にたくさんありました。
その中でも特にこだわったのが、リコのグラップルです。これは彼の左腕に装着されたツールで、ワイヤを撃ち出してさまざまなものにひっかけることができます。「ジャストコーズ2」ではグラップルの能力をさらに向上し、プレーヤーがさまざまな使い方ができるようにしました。本作からは、グラップルを2回発射して二つの物体をつなぐことができるので、ヘリコプターで車をつり上げて、高い場所から落とすなどといった使い方も可能になり、自由度が格段に上がりました。
もう一つ新たなアクションとして改良したのが、リコの機動力です。新たに高機動のスタントパラシュートを装備し、複雑な地形でも、難なく降下や滑空を行うことができるようになりました。リコの機動力はスタントアクションの面でもパワーアップされており、高速で走る軍用車のフロントにしがみつきながら、搭乗者を銃撃するといったことも可能になっています。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
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開発中は数多くの壁に直面しましたが、その中でも最大の困難は、我々が作り上げようとしているゲームの大きさを自覚し始めた時に訪れました。なにしろ1000平方キロメートル(東京都の約半分!)もの広大なマップですので、島が大きすぎるのではないか、期限内に完成しないのではないかという懸念が生まれました。
島にはいくつかの異なる気候帯が存在し、熱帯のジャングルから極寒の山岳地帯、不毛の砂漠や太陽の降り注ぐビーチ、そして大都市がプレーヤーを待ち構えています。
こういった多種多様なワールドを作り上げることは、制作スタッフにとって大きなプレッシャーとなりました。我々はテクノロジーを限界まで駆使してさまざまな要素を組み込んでいき、そのテストにも数千時間を費やしました。幸い、あらゆるものが一つに組み上がり、我々の期待どおりに動いてくれたおかげで、オリジナルのゲーム要素を良い形で踏襲できました。
−−ファンへひとことお願いします。
「ジャストコーズ2」をプレーされるときは、ぜひ時間をかけて島を探検してもらいたいですね。さまざまな環境が用意されていますので、自分なりの遊び方で楽しんでいただければと思います。島を1周する海岸沿いの道をひたすらドライブして、美しい夕暮れを楽しむのもいいでしょう。スリルを求めるならば、巨大な空軍基地に侵入し、新型のジェット戦闘機をハイジャックしてパナウの空を駆けめぐるという手もあります。また、島の各所には集落があるので、そういった場所を探検することで便利なアイテムが手に入ります。アイテムは乗り物や武器のアップグレードに使えます。
また、リコはとても便利なPDAを持っています。今まで訪れたことのある場所や、集落に関するさまざまな情報にアクセスできるようになっていますので、探索に役立ててくださいね。
スクウェア・エニックス ヨーロッパ プロデューサー クリス・ディロン
ジャストコーズ2(PS3・Xbox360) 1人用 CEROレーティングD(17歳以上対象) スクウェア・エニックス 6月10日発売 7980円
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