女優の福田沙紀さん(19)が28日、明治座(東京都中央区)で8月に上演する初座長公演「つばき、時跳び」の制作発表に登場。原作者の梶尾真治さんが「作品には、理想の女性を描くんですが、今回はオードリー・ヘプバーンをイメージしました。でも福田さんは、オードリーの10倍魅力的」と絶賛すると、福田さんは「(初座長には)あまり、プレッシャーを感じていませんでしたが、今のごあいさつを聞いて、急にプレッシャーです。できるだけ、ヘプバーンに近づけるように頑張ります」と意気込みを語った。
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「つばき、時跳び」は、熊本を拠点に創作活動を続け、「黄泉がえり」や「この胸いっぱいの愛を」などを生んだ梶尾さんのSF小説が原作。演劇集団「キャラメルボックス」の成井豊さんが脚本、演出を担当する。SF作家の伊納惇(永井大さん)が、熊本にある父の実家で、たくさんの椿が植えられた「百椿庵」と呼ばれる築100年を超える古い屋敷で暮らすことになる。ある夜、惇は家の中で着物姿の娘(福田さん)と遭遇し、最初は幽霊かと思ったものの、話をしているうちに、彼女は慶応元年、すなわち今から145年前からやってきた、時間旅行者だったと判明する。彼女は「つばき」と名乗った。翌日、惇はつばきを連れて街へ飛び出し……というストーリー。
成井さんは「原作を読んですぐ梶尾さんに電話をし、『キャラメルボックスでやらせてください!』とお願いしたら、『タッチの差で明治座さんにお願いしちゃいました』と言われて、悔しかったです」と話し、「でも、こっちの方がキャストが魅力的ですね!」と会場を笑わせていた。 熊本出身の福田さんは「10代最後のお仕事で、ずっとやりたかった出身地にかかわる作品に出られてうれしい。梶尾先生の作品に出られるのは、熊本人として誇らしいです」と喜びを語り、「こん舞台ば、見てほしかけんが、ぜひ見に来てはいよ!」と熊本弁でアピールした。
制作発表には、福田さんのほか、永井さん、勝野洋さん、金子貴俊さん、真野恵里菜さん、紫吹淳さん、明治座社長の三田芳裕さんが出席。舞台は8月11~29日、昼夜2部で上演予定。(毎日新聞デジタル)
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